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石仏の話(27)よだれかけに般若心経

石の地蔵尊に般若心経が書かれた「よだれかけ」がかけられていた。
すでにボロボロとなっていたけれど、判別はできる。
さて、何を考えて般若心経をよだれかけに書いてまで、地蔵菩薩に願掛けをしたのか。
願いはかなったのだろうか。
般若心経の言わんとするところから考えれば、願をかけることそのものが、執着や煩悩だと言われそうな気がするけれど。

ただ、そんな人々のいい加減さを受け入れてしまうのが、御仏の世界なのかもしれない。
どんな形であれ、御仏に面し、一筋でも光明を感じること。
一筋でも光明があれば、前に進むことができる。

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