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映像に溺れる。CRONOS by Guillermo del Toro

予告編はここで観られます。いつもなら予告編動画を載せるけれどYou-Tubeで見つけられなかったので・・・。ただし怖いのが苦手な人は閲覧注意です。

ここのところギレルモ・デル・トロ監督の作品が連続している。わたしが好きなエッセンスが詰まっているからだと思う。クロノスでは、中世錬金術師が作った妖しくも美しい装置に魅せられてしまった。昆虫を模した黄金のそれは、螺子を巻くと脚が伸びてきて鋭い爪で肉を突き刺す。そして刺された者は永遠の時を生きることとなるのだ。ただし、その代償は・・・。

ここのところ映像作品に溺れる率高め。音楽ばかりに浸かる時期もあるし、文学を主に書物に溺れる時期もあるけれど、今は圧倒的に映像。
映画は、美術、音楽、文学(言葉)が全て融合しているので、あれもこれもと欲張りなわたしにはぴったりなんだと思う。
しかし、映画ならばどれでもいいという訳でもない。「絶対感動するから」とか「泣けるから」と勧められると避ける傾向があるし、ヒットした映画でもなんとなく避けたい種類の作品もある。うたい文句につられて手に取った作品でも、観終わってざざ~っと記憶のザルからこぼれ落ちていくものもあるしね。皮肉屋で素直じゃないからだな、わたしってヤツは。
TSUTAYAの棚。角から覗きながらも素通りしてしまう地帯が多い。邦画で好きな作品もあるけれど、評判の高いいくつかを近年鑑賞してピンとこなかった。わたしの感受性がおかしいのかとも思う。また、なんとなく現実世界っぽくて怖い。海外の作品だと自分にとっての現実から遠く距離を置けるからいいのかもね。映画や海外ドラマはわたしにとって現実逃避のお楽しみなんだから(非現実的だとホラーでも怖くないのだよね。実は臆病者かも。)

そんなわたしにとって、ギレルモ・デル・トロ監督の映画は安心して観られるのだ。次は何にしようか・・・。