日記は奥行きを、奥行きは気づきをもたらす
ギャグマンガとカテゴライズしてしまうと、キャラクターが深まらない
マンガのラジオというポッドキャストを最近聞いています。
冒頭の引用は『SKET DANCE』や『彼方のアストラ』を書いた篠原健太さんのセリフです(音声なので正確には少し違うかも)。
ギャグマンガとカテゴライズしてしまうと、当たり前ですが出てくるキャラクターはギャグばかりやることになります。
長期連載しているこち亀や銀魂といったギャグをベースとした漫画も、シリアスなパートや泣かせるストーリーが間に挟まっていたりするものです。
そうしたギャグとは違ったストーリーでキャラクターが見せる違った顔がキャラクターに奥行きを与えます。
これはマンガだけではなく、現実でも「飲み会では違った一面を見せる」「街中で偶然会ったら印象が変わった」といった経験が人の見方を変えることはあるものです。
これも違った角度からその人物に光が当たったことで奥行きが分かったと言えます。
違った視点から見るきっかけがなければ、相手の奥行きは分からないのです。
私たちには目が二つあります。
二つの目で別の方向から物を見ることで奥行きを把握します。片目ではコップに手を伸ばした時に倒してしまうかもしれません。
二つの目で見たものを重ね合わせることで、初めて奥行きが分かるのです。
つまり違った視点が必要なのではなく、今まで見ていた視点と、もう一つの違った視点、この二つの視点が重なり合うことで奥行きが見えるのです。
では自分に対してはどうでしょう。
自分に対して違った視点から見るというのは難しいものです。
そんなときに日記が活用できます。
自分が書いた過去の日記を読み返す時、頭の中で過去の自分と現在の自分が重なり合います。
そのときにずれを感じることがあるでしょう。
・自分が考えていたことが今は絶対とは全く思えない
・あんなに怒りに震えた出来事をすっかり忘れている
・忘れている出来事と、そうでないことがある
重なり合うことで奥行きが生まれます。その奥行きから見えてくるものがあるでしょう。
・自分が今考えていることは絶対ではない
・感情は変化していく
・大切なこととそうでないことがある
こうしたことが自分自身の言葉で実感できる、それが日記の良さと言えるでしょう。
📚 📚 📚
▼以下のニュースレターでも配信しています
よろしければサポートをお願いします。いただいたサポートは独学同好会の運営や執筆の資料購入に使わせていただきます。