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自分というひと18

頭が痛くて横になっていた。

目覚めると、窓越しには空のブルーをバックに、夕日に照らされたピンクの雲が浮かんでいた。キレイだった。

ふと思った。

この空の色、皆同じに見えているのかな。光の反射で色が見える。でも何色だって認識するのは自分自身だけ。動物たちには、昆虫たちには、この世界が何色に見えているんだろう。

周りは私のことをどう見ているのだろう。

仕事の復帰に関して、悪気なく色んな人が意見をくれる。いつも、主観的になり過ぎないように人の意見を聞いたり本を読んだりしてから最終的に自分で決める。(だから物事を決めるのに時間がかかる)でも、今回はそう一筋縄ではいかないのだ。頭の中がまとまらなくて、沢山の声が聞こえて、おかしくなりそうだ。

私がどうしたいのか、それだけ。

勇気を出せるか、それだけ。

周りにどんな風に見られてもいい。自分の意思以外に左右されない強い芯を。私の指針になってくれる、私自身の芯を。よく考えよう。自分の本当の気持ちを見つけて見よう。そしたらもう、何があっても大丈夫。

「体調の回復がみられる為、本日以降、会社での準備が整い次第仕事の復帰を認めます。」

今日、病院で診断書をもらった。

鬱と診断されてから8ヶ月の人生の夏休みが明ける。

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