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日本語教室に人が来ない!!

Twitterに書こうと思ったのですが、長文になるため、noteに書いておきます。同じ状況の方の参考になれば&何か良い案があれば、教えてください。
たのんます。

私がやっている日本語教室とは??

私がやっている日本語教室は、おらが街の国際交流協会の事業です。
この冬から始まりました。最初こそ何人か来ましたが、今日はついにゼロ。
心が折れますね。

この日本語教室は、平日の午前中に開催しており、誰でも予約なしで参加できる場です。
そのため、レベル別で何かを学ぶということはせず、それぞれが図書館で自分に合った絵本を選び、絵本の音読を通して日本語を学ぶというものです。

このnoteでは、「なぜゼロになってしまったのか?」、私なりの考察を書き記しておきます。

敗因は何か?① 企画のマズさ

そりゃまず、「企画のマズさ」でしょう。
「絵本を使う」というコンセプトが分かりづらいのだと思います。
何が学べるのか?どういう場なのか?よく分からないですよね・・・。
例えば「みんなの日本語を使った日本語教室」ならわかりやすいですね。

とはいえ、昨年末に『絵本で教えるにほんご』という本が発売になりました。これは外国に繋がりがある児童のための授業作りについて書かれた本ですが、絵本を活用して日本語を勉強しようという方向自体はわるくないのかもしれません。

絵本を使うという方向性をそのままにするのであれば、
「音読で」ではなく、「文法を」にしたら良いかもしれません。
「絵本で文法を学ぶ日本語教室」という具合に。
どうでしょうかね。

敗因は何か?② コ!ロ!ナ!!

この数年、ずっとコレですよね。
しかも、おらが街はこの年末年始でコロナ感染者が増加傾向になっています。わざわざ不特定多数が集まる可能性がある(ホントはゼロ)場所に行きたくないという気持ちにもなるでしょう。

敗因は何か?③ 時間帯

平日の昼間に参加できる人は、無職または専業主婦の方でしょう。
おらが街の特徴でもありますが、これに当てはまる方は中国出身の方が多いです。
そうなると、やっぱり自律学習的なことよりも好まれるスタイルがありますね。その辺りをどこまで汲むのかも難しい選択です。

働いている人も参加できる時間と考えると、夜なのかな?
でも夜にわざわざ来るのか??それも疑問です。
というか、夜だと私は出来ません。

敗因は何か?④ ニーズ

そもそも「日本語を勉強したい」というニーズが少ないのではないか?と思うんです。
というのも、苦戦している日本語教室は私のところだけではないのです。
人気があるところは老舗で有資格者がやっているところ。口コミで広がっていきます。
それ以外は、ボチボチですね。

私が日本語教室をやるときに真っ先に思い出したのは、米国にいたときに通っていたESLです。どこのESLも毎回たくさんの方が来ていました。
参加者の多くは、日本で言うところの家族滞在か、永住者だけど無職の人(専業主夫・婦、老人)です。
前者は就労が禁止されていますから、することがあまりないのです。特に子どもがいない人は。
私が正にそうで、ほーんと毎日暇なので、ESLに3つ、ボランティアに週2回参加していました。

また、ESLは出会いの場でもあります。
「そこに行けば友達に会える」ので、長年通っている人も何人もいました。

この感覚で、平日の昼間の日本語教室を想像していたため、大きな誤差が生まれたのだと思います。

なぜなら、日本に滞在している人のほとんどは「就労可能」だから。

旅行者や仮放免の方くらいではないでしょうか、就労が出来ないのは(間違っていたらごめんなさい)。
家族滞在や留学生も、原則禁止ですが、例外的に出来ますよね。
配偶者や永住者なら、何に問題も無く、就労可能です。
そうなると、まぁ働くよね。

友達に会えるという点も、冷静になればどうなんでしょうね。
私も、おらが街に6年近く住んでいますが、1人も友達がいません。
でも、問題なく生きています。
SNSでゆるーく繋がっている人がたくさんいるので、十分なんですね。
同じようなことが、日本に住む外国出身の人にも起きているかもしれません。「今いる友達で十分。」それはそれで素晴らしいことです。

敗因①に戻りますが、「わざわざ勉強しにいく」のなら、やはり何かお土産が目に見えてないとダメですよね。
仕事がある、新しい友達もいらないとなれば、この企画は魅力的ではないよなー。


あーどうしよう。

今年度いっぱいは、この企画でこの時間帯での開催が決定していますが、参加者が来ないと意味ない訳で...。

あー困ったなー。


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