AGPがセルフID阻止の鍵となる時代

この表題を見ても日本のフェミニストはなんのことかわからないと思います。海外のジェンダークリティカルフェミニストを追ってる人はピンとくるかもしれない。彼女たちはこぞってRay Blanchardをトランスセクシャルの分類に使いたがります。時代遅れと思われていたのに。なぜか?
性自認という言葉を使っていないからです。
現在のICD11で性別不合の定義はジェンダーとセックスの不一致が診断の根拠です。ジェンダーを使わないとトランスセクシャルが定義できないため、それが身体に違和感がない人にも拡大されてトランスジェンダーが生まれました。ジェンダーという言葉を使わなければ、トランスジェンダーは存在せず、女子スペースに入ってくるトランスジェンダーはいなくなります。
Ray Blanchardの古いトランスセクシャルの分類はMTFはウケのゲイまたはAGP(Autogynephilia)のみと分類しました。要するに性指向で分類したわけです。
性自認という言葉は使われませんのでこれを採用していればトランス女性は女性なんて叫ぶ自称トランス女性軍団は現れなかったのです。
 ジェンダークリティカルフェミニストHelen JoyceのTransという本ではRay Blanchardの分類が使われ、Anne LawrenceのMen trapped in Men's bodies が引用されAGPが説明されています。

そのためか、滅多に自分のことを公開で話さなかったAnne Lawrence 71歳が今年になってインタビューに答えています。

AGPは現在パラフィリアに属していますが、見直しが必要です。生まれつきの性指向だからです。最近では性神経学者Debra Sohも生まれつきであると言っています。

Ray Blanchardの分類を採用していれば、女子スペースに入ってくるトランスセクシャルは性別適合すみの元ウケのゲイと、自分を愛するAGPだけになります。

Debbie Haytonが最近AGPだとカムアウトしたのも偶然とは思えません。イギリスで自称トランス女性軍団(身体は男性のまま)がセルフIDを求めるに反対するジェンダークリティカルフェミニストたちがRay Blanchard に注目するなら、恥ずべき存在だと隠していたAGPの人たちがカムアウトしてもいいのではないかという雰囲気になったのだと思います。

AGPでも身体違和が強い場合は性別適合手術が認められるべきで実際手術をうけているのですが、ジェンダークリニックでは性自認に関心が向き、自分の身体が性的対象になっている人たちが結構?いることに気をつけてみていませんでした。

ジェンダー廃止を見据えたジェンダークリティカル運動の影響が広がれば、性自認という言葉は使われなくなり性指向と身体違和のみでトランスセクシャルを定義する時代がくるかもしれません。

Ray Blanchard、Ann Lawrenceが求めていたようにAGPの再定義が必要です。生まれつきの性指向で重症なAGPは思春期前にも身体違和の症状がでるからです。たぶんパラフィリアではなくなる日が来ると思います。

AGP当事者で医師のAnn LawrenceはAGPも早期治療が大切で、思春期にpuberty blocker(現在は副作用や誤診のリスクが高くなるのでこの薬を否定する医師が多い)を適用させてパス度をあげれば女性として生きていけると言っています。AGPの人はそれが恥ずべきことと考えて性別移行が遅れる傾向があり、そのため性別適合手術を受けたのに男性として生きている人もいるほどです。



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