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タツコン超作品解説と制作について

お疲れ様です。井口舞子です。

今回こちらの現在出展中のタツコン超の作品解説をしようかなと思い
書き進めていたのですが、そうするとどんどん普段の制作の色々な部分に触れた内容になっていってしまい超絶に長くなってしまったため、色々とnoteに書き出してみました。

先日ステイトメント勉強会に参加してからというもの
やはり必要なことはまとめねばいう気持ちや
きっちりまとめようとしすぎて伝えるべきことを省略してしまっているのでは?などなど
もう色々溢れていて今回勢いで書き出せてきたので
年末ですし解説含め今現在の色々なまとめみたいな感じと思っていただければ幸いです。

長文駄文で恐れ入りますが
よろしくお願いいたします。

No.85 井口舞子「いっそう強く在るために」

今回のモチーフはまたもや私の大好きなアロエなのですが、ある日街なかで見かけたアロエが静かな空間の中、遠くからでも輪郭がはっきりと見えて、それがまるで暗闇の中に星が浮かび上がっているかのような不思議さでその感覚を残したいという思いで描きました。

そもそもアロエに関しては初めは日常の中によく見かける植物のひとつという認識しかしていなかったのですがそこからじわじわよく目に入るようになりアロエの生命力の強さに惹かれたりまるで動き出しそうな植物ならざる見た目をしている部分に魅力を感じて見かけたら写真で残したり描くことが増えていたのですが、ある時友人にアロエって私の描く星みたいだよねと言われてから無意識下で星を感じていたから描きたくなっていたのかとかなり衝撃でした。

いまだに今回のアロエを見つけた瞬間のことは鮮明に覚えていますが記録として作品として形として残したからこそより一層強く私の中に存在してくれているのかもしれません。
それから以前は印象として強すぎるなという思いから黒を使うのが苦手でしたが最近はその強さやそこから出る深みみたいなものをうまく作品に取り入れられたらなと思い積極的に使っていってます。

普段下絵などをあまり描かずこうしたいなと思う構図ができたらすぐに描き始めたいタイプなのもあり、いくらでも重ねられて足し引きをするようなそんな私の描き方にはアクリル絵の具の強みがかなりいきていて、まず色の交じり具合も美しいですし速乾性も高いので瞬間的な空気感を留めるのに次こうしたいなをすぐに表現できるアクリル絵の具は本当〜に自分に合っているよなとひしひし感じます。

そしてそこからより一層表現したい色味をそのまま表現するのに個人的に適しているなと感じるのは油彩で、色味再現がもう抜群に良い…描いてる最中の彩度がほぼそのままいきてくれるんだよな〜と。それって感じたものを感じた形で瞬間的に留めて残したいという私の作品コンセプトにかなり適した画材じゃないか…とやっとしっくりきているなという実感があります。
油彩に入ったら入ったでまたじっくり画面上でこねくり回せるのでそこからまた削り乗せを繰り返したりしたり少し置いてまた描いたりして仕上げたりしています。

なので現在はアクリル絵の具で全体的に進めて
より一層強めたい部分に油彩を乗せていく描き方を多く行なっています。
アクリル絵の具の彩度再現もかなり素晴らしいので
全てアクリル絵の具で仕上げることも多いですが!

こちらはほとんど撮っていない経過写真のひとつ

なにより私は特に色を使うのが好きでその部分へのこだわりが強いのでできれば原画を観てもらえるのが1番嬉しいです!
偶然的な色の混ざり具合だとか画面上の質感とか部分的に使っている油彩の良さだとか色々好きポイント多めなのですがやはりこの部分はなかなか写真で伝わらないことが多いので…(こちらに関しては色んな場所で展示できるように精進してまいります!)

私は普段省略してしまっているのですが、
ずっと「救い」を根底のテーマとしており、
今に至るまでの作風にもかなり変化がありますが
もともとは切実に救われたいという思いから結晶体のような星を物理的に画面上に存在させ、救いを追い求める作品を描き
そこから夜空に星が煌めく聖域のような救われるための世界を描いた作品を描き
そこから自身が存在するのは日常だという認識が強くなり聖域の中に現実的なモチーフが出てき始めて現実世界との狭間の白昼夢のような作品を描き
そこから自身が過ごす日常の中で希望を見出したい思いが強くなった結果植物に希望を感じ、メインのモチーフとなり現在に至っています。

上記の日常の中に救い(希望)を見出したいと思ったときに希望を何と捉えるかと言う部分で植物があがった理由としては、幼少期から大なり小なり自然が身近に存在していてまたそれが私にとって幸福な記憶で満ち溢れていてそんな存在に希望が内包されていると感じているので植物=希望としモチーフとなりました。

今回のテーマが魂ということで普段植物たちを見かけるたびにまだここの子は元気だな、もういなくなっているな…など人々に対するような気持ちで植物たちを見ている部分があり、
そんな人のような彼らには魂が宿っているのと同じなのではと強く感じていて、そんな彼らの存在する瞬間姿形は目まぐるしく過ぎていくので、これからも私が見つけた瞬間だけでも私の感じた形で残せたらいいなと思っています。

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今回の作品を出展している
GALLERY龍屋20周年記念企画展「タツコン超」

今年は20周年記念ということで総勢200人もの作家各々が解釈したテーマ「魂(soul)」について描いた作品が集結しています。
そんな色んな方の魂のこもった作品を観ていただけると嬉しいです。

▼オンライン・作品一覧

▼遠隔投票

タツコンは、お客様の投票とお買い上げポイントで順位が決まるアートコンペとなっております。
投票は必ず4作品を選び、感想をご記入ください。
(4作品選んでいない場合は無効票となってしまいますのでご注意ください)

私自身毎回選ぶのが難しいのですが投票用紙は各作家にダイレクトに届きそれはもう大変励みになるものですのでお時間があればぜひ投票いただけますと幸いです。

タツコン超、どうぞよろしくお願いいたします!

GALLERY龍屋20周年記念企画展「タツコン超」
2023/12/9(土)-12/23(土)
11:00-18:00 / 会期中無休
愛知県尾張旭市柏井町公園通542
GALLERY龍屋

#私の作品紹介 #タツコン超  
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2021年に描いていたnoteの文章内でもモチーフとかに触れていたんだな〜と思いました。
はるか前すぎて忘れてしまっていましたが…
自身の制作についての部分は前回の分で細かく説明してる部分もあるのでそれぞれ読んでもらえるとなお嬉しいです。

とにかくおそろしいほどの長文をここまで読んでくださりありがとうございました。
まだまだ年内、年を跨ぎ年明けと展示は色々続きますので見守っていただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いします🌷

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