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並行する世界を見つめながら

何の他意もなく、喜びをストレートに表現しながら何度も飛びついてくる姿を見ていたら、段々と気持ちが無防備になっていく。

久しぶり。

変わらず元気そうで何より。


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今近くにいる人達、その一人ひとりとの時間を丁寧に過ごして、何だかほっとするなと感じる時間を少しずつ長くしていく。

昨年末からは自然とそんな時間を過ごすようになっていた。

仕事もそれ以外も同様に。

感謝を伝えたい時にはためらわず。


ふわっとしたものに包まれているような気分で過ごしていると、嬉しいこと、ありがたいなと思うことがふわっと起こるようになる。


それはすごくシンプルな原理で、だからこそ難しいと感じることが多かったのかもしれない。


たとえ小さな心がけであったとしても、積み重なっていく。

それはどんなことにも当てはまるのだろう。


だからこそ、日頃使っている言葉も、ちょっとした動作も、無意識に口角が上がるようなものになっていくように。


パチン、と多機能ペンのフタを開けて、新しいレフィルと入れ替える。



珍しい、雪が降ってる。

窓の外の景色に白が増えていく。

カーディガンだけ羽織って折り畳んだ段ボールを片手に玄関を出る。

急いで部屋に戻るついでにポストの中をチラッと確認すると、可愛らしい封筒が一通入っていた。

何度も読んだことがある文字と心が温かくなる言葉たち。



昔教えていた子達からちょこちょこ届くお手紙のお返事の内容を考える。

沢山の嬉しい報告を読みながら元気な姿を想像する。

きっとこの想像には実体があって、必要な時に相手の力となるような形で届いてくれることもあるんじゃないかなと、ぼんやり思う。


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ひとしきり走り回った後でワンピースの裾に顔をのせてスースーと寝息を立てているあなたにも届いていてくれたらいいなと、会っていなかった間もずっと思っていた。

もしかしたら人間より伝わりやすいなんてこともあるのかもと、少しだけ期待しながら。


自分の中にある沢山の顔の一つと久しぶりに再会した3日間。

たとえ幸せな充実感の中にいても、失われつつあるものも確実にあったんだということに気が付くことができた。

寝息に合わせて背中を撫でる。

また遊ぼうね。



通常通りの生活がスタートしてからもこれまでより一段階深いレベルで穏やかな気持ちが続いている。

蓋をしておきたかったもの、近寄りたくなかったものも沢山ある場所に戻ってみて、特に何かをしたわけでもなかったけれど、それでも「楽しかった」と素直に思える自分に対して嬉しい驚きもある。


今年も、一つまた一つと、新しい世界が増えていくことを楽しみに。


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新年のご挨拶が遅くなってしまいました。

今年も楽しみながらnoteを更新していけたらと思っています。

どうぞよろしくお願い致します。


最後まで読んでいただいてとっても嬉しいです。ありがとうございます♡