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馬から学ぶ子育て①

私と馬との出会いは、遡ること2017年、娘が2歳の頃。

正解のない子育てに迷いに迷い、時間的にも精神的にも追い詰められていた時。自分に自信も存在価値も見いだせなくなっていた時に、たまたま出会ったのが、『馬と自然リトリート』。

主催のランディー・由紀子さん(https://yukikolunday.com/)は当時アメリカ在住。テキサスで開催されるリトリートに、当時2歳の娘を連れて参加。4家族の親子と一緒に2週間寝食を共にするという経験をした。母たちが馬と向き合っている間、子供たちは自然の中で遊び、それはそれは一生ものといえる素晴らしい時間。この体験が、私の娘に対する姿勢をがらりと変えてくれた。馬と向き合うことで、「私の役割は、背中で娘を導いていくリーダーになること」という姿勢が定まった。

馬には本当の私が分かってしまう。

乗馬、競馬、馬術競技など、馬に乗る人を見ていると、とても簡単に優雅に馬に乗っているように見える。

でも、自分が馬をひいてみて、乗ってみて、その難しさが初めて分かった。馬が思うように動いてくれない( ;∀;)…

馬の手綱をひいて歩くというシンプルな動きすら難しい。後ろから馬がぐいぐいと鼻で私を押す!先頭であるべき私を差し置いて、前に出ようとする!馬のペースで私を歩かせようとする!技術というより気持ちで認められていない感じ。

馬に「私がリーダーよ。ついておいで」と気持ちや態度、オーラで伝わらなければ、馬は「こんなやつに自分の命を預けられっか!」という気分になるらしい。

滞在中ずっと、馬の扱いには苦労した。特に女の子の馬、マンディ―!引馬をしていると、甘えるようにふんふんと背中に鼻を寄せてきて、少しずつ私の前に鼻先を出す。それに気づいたら、どんな手を使っても(マンディ―、ごめん!)私の後ろに下がらせないと、「ほんの少し」を許すとどんどん相手は前に出て、そうなったが最後リーダーシップをとられてしまう。体も体重も馬の方が大きい。気持ちで負けたら身体的にも負けてしまう。

いくら強い言葉、強い態度を見せてみても、私が本心と繋がっていないと、馬にはそれが見透かされてしまう。それに、馬を混乱させてしまう。言ってることとやってることが違うというのが馬に伝わってしまう。人間なら見逃してくれるかもしれないけど、馬はそうは行かない。

マンディ―と壮絶な「前に出る/出さない合戦」を繰り広げながら、「小学生女子ってこんな感じ?」と想像してた。「ほんの少しなら」「まあいっか」そんな風な少しの見逃しが重なると、子供になめられてしまうのかもしれない。そんな風に馬は、びっくりするくらい私の事を見せてくれた。そして、娘との関係を考えるきっかけになった。

ちなみに、強ければいいというものでもない。乱暴に力で馬を動かすことはその時は思い通りになるかもれしないけれど、いろいろな問題を含んでいる。書き連ねたら長くなるなので割愛するけれど、馬に置き換えて考えると、子供との関係がよく分かる。

馬と自然リトリートと私。

2017年のテキサスリトリート以来、2年に1回ほどのペースでランディー・由紀子さん(https://yukikolunday.com/)の馬リトリートに参加している。由紀子さんの馬は意思を尊重されて育っているので、こちらも本気で体、心、意識を繋げる努力をしないとなかなか思うように動いてもらえない。この取り組みは、きっと一生ものなんだと思う。馬と触れ合うことで自分が整い、子供との関係がよくなる。こんな好循環、他にあるんだろうか。

由紀子さんは2年ほど前に日本に居を移しているので、ご興味ある方はぜひこちらのサイトをチェックしてみてください。すぐ席がいっぱいになってしまうので、HPで先行案内のメルマガに登録することをお勧めします。

HSPの私の課題。

私には大きな課題がある。いま思いつく限りで当面は「本当の自分に辿り着く」こと。本当の自分って、自分の本音みたいなもの。

HSP(Highly Sensitive Person)とは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質をもった人」。今まで生きづらいなりに、人や環境と微妙な距離を保ちながら、自分を薄い膜で覆って覆ってここまで来たけれど。これから、もっと自分で生きてっていいんじゃないの、と思っている。

今年は、もっと体を動かして、馬を通して自分を見つめていく。このマガジンは、そんな私の記録日記。

最後までお読み頂きありがとうございました!いただいたサポートは更なる学びのために使わせていただき、その学びを若者や子供たちに還元していきたいと思います!