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回想や懐古の類

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書き留めておかないとある日ふと思い出すこともないのではという、記憶とも呼べないけれどさっとよぎる過去の情景やちょっとした感情のメモ。
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2021年6月の記事一覧

音楽と記憶③

書けば書くほど連鎖的に記憶がつながっていくのが音楽。いや、たぶんただ思い出話をしたいだけだわ。 Richard Clayderman " Ballade Pour Adeline "小学校の給食の時間、曜日ごとに趣向の異なる音楽や先生のトークが流れていたが、木曜日は色白で黒縁メガネの左近先生の時事トークだった。時事トークと気づいたのは4年生くらいになってからで、それまでは「声のいい人がしゃべっている」程度だった。で、その左近先生の日のオープニングとエンディングがこれ。今でも

音楽と記憶②

思ったより記憶偏重になった①から脱却して、②は140文字程度でガシガシいきたい。 Weather Report " Birdland "幼稚園の頃、父親がずーっとギターで練習していた曲。会社の人とバンドを組んでた父は、会社や地域イベントで時々ステージに立って演奏していた。あともう1曲、独特のギターリフの曲があったのだが、鼻歌検索だと私が下手すぎて探せないので、今度実家に帰ったら曲名を特定する予定。 若かりし頃は安いギターしか買えなかったからと、60近くになった時にレスポール

音楽と記憶①

聴いてる音楽節操ないよね人格分裂してんじゃないの(親しい間柄なので別に悪意はない、はず)と言われることがあり、自分としてはその時聴きたいものや目的に合わせて選んだものを聴いているだけなので、なんで節操ないように見えるんだろうと少し考えた。 おそらく私にとっての音楽は、場面や時間を構成する1パーツなのだ。似た「その時」はあっても、自分の感情や周囲の環境がまったく同じ「その時」はない。水流や夕焼け空の色のようにうつろう。だからそこへフィットする音楽も変化していく。んじゃないか、と