マガジンのカバー画像

フットボールへの思いのたけを綴る

15
Jリーグではガンバ大阪を30年、セリエではラツィオを20年、リーガではアトレティコを10年支持しているただの会社員が、フットボールと共に考えたとりとめのない事象まとめ。
運営しているクリエイター

#スポーツコラム

ギフトとアビリティ、戸嶋祥郎選手の場合。

ただの、と言うと失礼だし伸びしろがあるから入学してくれる学生ばかりなんだけど、それでもただの伸びしろを当初の見込み以上の最大値というか、最大値なんてあってないようなものだと軽々と飛び越えてくる。 戸嶋選手とはそういう男だ。 初めてプレーを見たのは降格しそうだと騒がれていた秋の明るい日で、途中出場だった(と思う)。色白で小柄の痩せ型(というか先輩方に混じっていると完全に痩せていた)で、局面ごとに顔を出し守備から攻撃への切り替えが早く、特に攻撃については身体がついていかないことも

ギフトとアビリティ、中野誠也選手の場合。

そのPKはキーパーの正面に飛び、今シーズン21点めの得点にはならなかった。チームが勝ち越したり、膠着した状況を打破する得点を切り拓いてきた中野誠也は、顔を覆ってらしくない姿だった。 PKの練習をしろ、とその前週に野口航のハッシュタグ講座(という主旨ではないが野口選手の得意なハッシュタグ徒然草で誠也選手を紹介するスカサカHT11/16放送分 https://youtu.be/1zXjOsNi4aQ )で指摘されていたことが現実になってしまった。 ただ、その後も貪欲にゴールへ迫る

振り返りをしないことについて

黄金世代と形容された日本のサッカーの某世代がある。エキセントリックなフランス人監督にナイジェリアへ率いられ準優勝してしまった、私と同学年とその一つ上の彼らのことだ。 「してしまった」 どうして結果が出たのか。監督のチームビルディング力なのか、協会の精鋭部隊をつぎ込んだのか、通訳がよかったのか、怪我人を出さず試合ごとにピークを持っていかせるフィジコの力なのか、たまたま誰も水にあたらなかったのか、対戦相手の分析が的を得て想定通りの試合ばかりできたのか、選手たちのノリで何となく