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ヘンダーソン_腎不全_入院15日目


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【今回の情報】

S情報

・A氏「もう長生きしすぎたよ。少しゆっくり休みたいね。」
・A氏の妻「主人は頑固だから、言うことを聞かないんですよ。でも、私も高齢なので、あまり無理はできないんです。」
・A氏の長男「父はいつも仕事一筋だったから、病気になって動けなくなるのは辛いだろうね。」
・A氏の長女「お父さん、治療頑張ってね。みんなついているから。」

O情報

氏名:A氏
性別:男性
年齢:97歳
身長:165cm
体重:
・入院前:60kg
・現在:55kg
家族構成:妻(92歳)、長男(65歳)、長女(62歳)の4人暮らし
職業:元公務員(定年退職後、無職)
性格:真面目で几帳面。頑固な面もあるが、家族思いで優しい。
飲酒:なし
喫煙:なし
趣味:読書、囲碁
食事:
・入院前:1日3食、普通食を摂取。時々、妻の作る朝食を抜くことがあった。
・現在:1日3食、腎臓病食を摂取。食事量は7割程度。
水分:
・入院前:1日1000ml程度
・現在:1日500ml程度に制限
嚥下力:問題なし
認知機能:特に問題なし。物忘れはあるが、日常生活に支障はない。
睡眠:
・入院前:21時頃就寝し、6時頃起床。熟睡できていた。
・現在:20時頃就寝し、2時間おきに目が覚める。トイレに起きることが多い。
服薬状況:
・入院前:自己管理可能
・現在:看護師管理
コミュニケーション:家族や医療従事者とは問題なくコミュニケーションが取れる。
排尿・排泄:
・入院前:自立。夜間1〜2回トイレに起きる。
・現在:夜間のみポータブルトイレ使用。便秘気味だが緩下剤でコントロール。
歩行・移乗・入浴・着脱:
・入院前:自立
・現在:歩行は見守りが必要。移乗や入浴、着脱は一部介助が必要。
アレルギー:なし
信仰:特になし
既往歴:高血圧、前立腺肥大症
現在の健康状態:慢性腎不全、貧血

入院経緯:
A氏は1週間前に倦怠感と食欲不振を主訴に近医を受診した。近医での検査の結果、慢性腎不全の増悪が疑われたため、精査加療目的にて当院に紹介入院となった。A氏は以前から慢性腎不全を指摘されていたが、定期的な通院は行っておらず、今回の症状出現まで特に自覚症状はなかったとのことである。入院時の血液検査では、BUNとクレアチニンの高値、貧血、電解質異常を認めた。また、腹部エコーでは両側の腎臓の萎縮を認めた。以上の結果から、慢性腎不全の急性増悪と診断された。

治療経過:
入院後、A氏は腎臓内科に入院し、精査および治療が開始された。まず、脱水に対する補正と電解質異常の是正を行うために、輸液治療を開始した。また、貧血に対してはエリスロポエチン製剤の投与を開始した。食事は塩分と蛋白質を制限した腎臓病食が提供された。
入院3日目には、腎臓内科医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、MSWによる多職種カンファレンスが行われ、A氏の治療方針について検討された。保存的治療を継続しながら、腎機能の推移を見守ることとなった。
入院5日目には、A氏と家族に対して、現在の病状と治療方針について説明が行われた。A氏は透析治療について不安を感じていたが、医師から詳しい説明を受け、理解を深めることができた。
入院10日目の時点で、A氏の全身状態は安定しているものの、腎機能の改善は乏しく、BUNとクレアチニンの値は高値のままであった。医師から透析導入の可能性について説明があり、A氏と家族は透析治療について前向きに検討することとなった。
現在、A氏は入院15日目となるが、引き続き保存的治療を継続しながら、透析導入に向けた準備を進めている。具体的には、バスキュラーアクセスの作成や透析スケジュールの調整などを行っている。A氏は透析治療に対する不安もあるが、医療スタッフからの説明と支援により、前向きに治療に取り組んでいる。

バイタルサイン:
・入院時 体温36.8℃ 脈拍80回/分 血圧150/90mmHg SPO2 95%
・入院中 体温36.5℃ 脈拍72回/分 血圧140/85mmHg SPO2 97%
・現在 体温36.2℃ 脈拍68回/分 血圧135/80mmHg SPO2 98%
内服薬:
・カルシウム拮抗薬 1錠 1日1回朝食後
・前立腺肥大症治療薬 1錠 1日1回夕食後
・緩下剤 1錠 1日1回眠前
採血データ:
・総蛋白 6.5g/dL
・アルブミン 3.0g/dL
・BUN 80mg/dL
・GFR 15mL/min
・K 5.5mEq/L
・Na 135mEq/L
・Hb 8.5g/dL
・WBC 5500/μL
・クレアチニン 4.2mg/dL
・尿酸 8.0mg/dL
・AST 25U/L
・ALT 30U/L
・γ-GTP 35U/L
・CK 100U/L
・CRP 0.8mg/dL
・HbA1c 5.8%
・フェリチン 150ng/mL
・PTH 250pg/mL


【アセスメント】

1.正常に呼吸する

〇呼吸数、肺雑音、呼吸機能、経皮的酸素飽和度、胸部レントゲン、呼吸苦、息切れ、咳、痰喫煙歴、アレルギー、自宅周辺の大気環境

正常に呼吸する:アセスメント

・疾患の簡単な説明
A氏は慢性腎不全の患者であり、腎機能の低下に伴う尿毒症により、全身倦怠感や食欲不振などの症状が出現している。現在は保存的治療を行っているが、今後は透析療法の導入が検討されている。

・呼吸数、SPO2、肺雑音、呼吸機能、胸部レントゲン
呼吸数は安静時で18回/分であり、正常範囲内である。SPO2は98%と良好な値を維持している。聴診上、肺雑音は聴取されず、呼吸音は清明である。呼吸機能検査や胸部レントゲンの情報は不足しているため、これらの検査結果の確認が必要である。

・呼吸苦、息切れ、咳、痰
現在、呼吸苦や息切れ、咳、痰などの呼吸器症状は認められていない。

・喫煙歴
A氏に喫煙歴はない。

・呼吸に関するアレルギー
呼吸に関連するアレルギーの有無については情報が不足しているため、詳細な情報収集が必要である。

総合的なアセスメント:
A氏は現在、呼吸状態に問題はなく、呼吸に関連する症状も認められていない。SPO2は良好な値を示しており、安静時の呼吸数も正常範囲内である。喫煙歴がないことは、呼吸機能の維持に好ましい影響を与えている可能性がある。ただし、呼吸機能検査や胸部レントゲンの結果、呼吸に関連するアレルギーの有無については情報が不足しているため、これらの情報収集が必要である。

A氏は97歳と高齢であるため、加齢に伴う呼吸機能の低下や、肺の弾力性の低下、呼吸筋力の低下などの変化が生じている可能性がある。また、慢性腎不全に伴う貧血や尿毒症の影響により、組織へのガス交換が低下し、呼吸機能に影響を及ぼす可能性も考慮する必要がある。

現時点では、A氏の呼吸に関するニーズは充足されていると考えられるが、今後の病状の変化や治療経過によっては、呼吸状態に変化が生じる可能性がある。そのため、定期的な呼吸状態のモニタリングと、必要に応じた呼吸ケアの提供が重要である。また、A氏の全身状態や活動性、精神状態などにも注意を払い、包括的な視点から呼吸ケアを提供していく必要がある。

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