透明な願い
ジャンプ+で「推しの子」という漫画が
初回全話無料で読めるという噂を聞きつけ、
私は興味津々でアプリを開いた。
全話を読み終えたあと、幼少期のトラウマが鮮明に甦り、心が苦しく締め付けられるような感覚に襲われた。過去のつらい経験が、未だに私の心に深く刻まれていることを再び痛感した。
私の幼少期は、愛されることの欠片も感じられないような環境だった。
家庭では親からの冷たい言葉や無関心さ、
暴力が日常茶飯事である。
クラスメイトや周りの大人たちに相談しても
「あなたを嫌いで言ってるわけないじゃない」「愛を持って接してるに決まってるじゃないか」と言われるばかりだった。
なので、私は自分に言い聞かせた。
「きっと自分は愛されているはずだ」
「子どもを愛さない親なんていない」
寝る前に布団の中で何度も自分につぶやいた。
しかし、家庭の地獄は変わらず、時には自分がおかしいのではないかとさえ思ってしまうこともあった。
私の苦しみや孤独を共有する人は見つからない。日々、孤立感に苛まれ、眠れない日々が続いた。
あの頃の私は、ただただ愛に飢えていた。
愛されたいという一心で
周りからの同情を買おうと必死だった。
たいして好きでもない相手に
ひたすら愛を求めたりもした。
愛されたいという思いで、誰にでも優しく接し、
愛を返してくれない相手とは距離を置くようになり、いつも最後は孤立するのだ。
長い間、透明な願いを抱えながら生きてきた。
心の奥底で深く秘めた思いは、
他人には見えず、触れることもなかった。
繊細な糸のように、空中に浮かんでいた。
透明な願いを胸に抱いて、誰かが見てくれること、受け入れてくれることを願っていた。
どうして自分だけがうまくいかないのか。
どうやら私は、一度でも自己否定モードに入ったら、何を言われても、何をするにしても
「どうせ自分なんて…」と否定的になる。
それが染みついた思考パターンで、
私自身の幸福を妨げているのかもしれない。
いくら考えても答えは出ないのに、悩み続ける負のループに自らハマってしまっていたんだ。
だけど、孤立する原因を把握できただけでも
自分の人生にはなまるをあげたい。
もう何度も言っている気がするが、
これからの人生のテーマは自己愛だ。
どれだけ自分のことを愛し、
自己肯定感を高めることができるか
満たされない思いを、他人を使って満たそうとしても一過性の鎮痛薬にしかならない。どうすることもできない虚しさは、常に付きまとう。
他人によって築き上げられた自尊心は、
他人によって簡単に崩れる。
人生は孤独だ。
将来への漠然とした不安も消えることはない。
孤独や不安と友達になるには、
やはり自分自身と向き合うことが不可欠なんだ
小さな幸せや小さな達成感を積み重ねることで
自己肯定感へと繋げていく。
理解者がいるなら大切にしたほうがいいけど
調子がいい時だけ寄ってくる連中は信用するな。
つらい時や苦しい時に、ずっとそばにいてくれる人は大切にしたほうがいいよ。
でないと、私みたいに孤立する
極端すぎるとは思うけど、
自分の人生において、他人など邪魔なのだ
自分の一番の味方は自分でいてあげなきゃ
だれが自分を守るんだ
気づけた自分に、はなまる百点
最後まで読んでくれたあなたに、はなまる百点
ハートしてくれたら
泣いて喜びます
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