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オンラインイベントの可能性

コロナの感染拡大により色んなことが大きく変わったけれど、そのうちの一つがイベントのあり方だなと思う。かく言う私もこの後自分が主催するイベントはすべてオンラインで行うことにした。初めからオンラインにするつもりだった訳じゃない。第一波が落ち着いた頃、写真展やイベントの準備を始めた頃にはこれまで通りの会場イベントで開催するつもりだった。何度も会議を重ね、感染症対策もしっかりと踏まえた内容にして、すでに準備も進めていた。

それでも方向転換をしたのはやはり第二波の影響を受けてだった。チーム内でも色んな意見があったし、色んな価値観があった。それでも「私たちは伝えたいことがある」ということにおいて全員が一致していた。それを一番大事に考えたとき感染のリスクがないことはもちろんだが、何となく大きな声で告知ができないイベントにするよりは、堂々と自分たちがやっていることをアピールできる形にしようということになった。加えて、よりたくさんの人に知ってもらえて、全国各地、なんなら世界各国からも見られるということも利点だった。それはチラシの入稿前ギリギリの判断だった。

もう10年以上イベント作りはやってきていたけれど、オンラインでそれを作るというのは私自身実は初めて。そこで企業がやっているものから、高校生が主催しているもの、海外で主催しているものまで色んなオンラインイベントやプログラムに勉強がてら参加することにした。体験してみて驚いた。オンラインはこんなにも一人一人に寄り添って興味を引き出すことができるのかと。

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高校生が主催するミツバチについて学ぶイベントに参加した息子はミツバチの生態について学べただけでなく、屋上と中継をつないで巣箱の中の様子を見せてもらったり、採蜜の映像を見せてもらったり。目の前の画面で詳しく見られる上に、ただ映像を流す一方通行の配信と違い「これわかる人?」と聞かれたら「はい!ハチミツ!」と実際に答えて参加できる相互性も魅力だった。

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アフリカはルワンダとzoomをつなぐオンラインプログラムではルワンダと日本の学校の違いや家の違いを見たり、一緒にダンスをしたりした。「ルワンダの人に聞きたいからこれ英語でなんて言うの?」と私に聞いてきた息子は何度もその英語を繰り返し練習して、緊張しながらもしっかりと質問していた。それに対しちゃんと答えが返ってきたことがすごく嬉しくて、どんどん質問を重ねていた。興味が湧くということは語学を習得する上でなんて大事なのだろうと思った。旅先で現地の言葉を数日の間にたくさん覚えられるのもそれだ。そして、回を重ねるごとに他の参加者の顔も覚え、いつの間にか彼らはクラスメートのような雰囲気になっていた。

段取り命で無駄な待ち時間がないオンラインイベントは、せっかちな私には合っているように思えた。その分、参加者は集中を途切れさせず、主体的に参加できる時間も増える。なんとなくオンラインイベントの要領がつかめてきた。

さぁ次は自分のイベントだ。オンラインの良さを活かして、ちゃんと面白いものを作りたい。もちろんすべてのイベントがオンラインに変えられる訳じゃないことも、会場イベントの方がオンラインよりも良いことがあることもよくわかっている。でも何より久しぶりにイベント作れること、そして新しいことに挑戦できることに私は今とてもワクワクしているのだ。

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予約スタートしました。ご応募、お待ちしています。

空木マイカ写真展
【新しい世界のヒントを求めて〜環境大国パラオのきおく〜】

コロナ禍において価値観や社会システムが少しずつ形を変えていく中で、ふと立ち止まり未来に何を望むのかを考える時、思い出すのはいつもパラオのことだった。ゴミの分別を徹底して家庭のゴミを減らそうとしていたお母さん。子ども達に地球を守る力をつけてほしいと環境教育をしていた先生。再生可能エネルギーの導入を国として進めていた大統領。

自分が思い描く新しい未来のヒントがパラオにはたくさんあったような気がした。今回の展示ではその一つひとつをご紹介します。あなたの思い描く「新しい世界」はどんな世界ですか?


会期:2020.9.10(thu)〜2020.12.6(sun) 10:00-18:00(月曜休館)
場所:JICA中部なごや地球ひろば 2Fフロア

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<連動オンラインイベント1> 
2020.9.19 (sat)
参加費無料・要予約
定員:各回80名(先着です)
出演:空木マイカ、川原和眞(JICA 海外協力隊)

第一部)11:00〜12:00 
【環境学習】一緒に考えよう!
地球のためにできること(小学生向け)

JICA海外協力隊としてパラオで小学生たちに環境教育の授業をしていた川原和眞さんと一緒にパラオでは子どもたちがどんなことを学んでいたのか、聞いてみよう!地球が温かくなった影響で世界ではどんなことが起こっているのかな?一緒に知って、そのためにできることを考えてみよう!

第二部)13:00〜14:30   
環境大国パラオの魅力 (一般向け)

内容:環境意識のとても高かったパラオ。リサイクルセンターの視察や、大統領へのインタビューを通して見えてきたパラオの環境事情についてお話します。またパラオで環境教育の授業をしていたJICA海外協力隊の川原和眞さんには現場の写真もたくさん見せてもらいながら活動のお話伺いますよ!

イベント名、氏名、参加人数、ご参加希望の開催回 ( 第一部、第二部 )、 第一部ご参加の場合お子様の学年、連絡先 (Email / TEL) を明記の うえ、9 月 18 日 ( 金曜 )15:00 までに
1メール / jicacbic-annainin2@jica.go.jp

2電話 / 052-533-0121 3なごや地球ひろばへの来訪

のいずれかでお申込みください。※ご参加の方には開催前日までに Zoom の リンクをメールアドレスに送信いたします。


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<連動オンラインイベント2 with鳥羽水族館>

2020年11月22日(日)13:00〜15:00
 お家で楽しむ! パラオの生き物と環境学習ツアー
パラオには地元の子どもたちが海を守れるようにと、 海の生態系について学ぶために作られた水族館があります。その水族館に JICA 海外協力隊として赴任していたのが鳥羽水族館の杉本幹さん。日本の水族館と パラオの水族館の違いは?パラオにはどんな生き物がいるの?杉本さんと鳥羽水族館の中でパラオの生き物 をめぐるツアーの映像と共にパラオの生き物について 学びながら、環境意識の高かったパラオの人びとや パラオの環境政策についてもご紹介します。

参加費無料・要予約

空木マイカ、 杉本幹(鳥羽水族館 学芸員)

メール件名「パラオの生き物と環境学習ツアー」・代表者氏名 ・参加者人数・ご連絡先 (Tel / Email)

を明記のうえ、2020年11月19日(木)17:00までに JICA 三重県デスク
1Tel / 059-223-8003
2Email / jicadpd-desk-mieken@jica.go.jpまでお申込みください。

※ご参加の方には開催前日までに Zoom の リンクをメールアドレスに送信いたします。


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