見出し画像

得意と不得意

私はお金の計算や管理が苦手だ。エクセルだって使えない。枠に数字を入れていって、最終的に足し算する方法がわからないから電卓を使って計算して打ち込んでいたら「それ、もうワードでいいんじゃないの」とうちの副代表に言われた。おっしゃる通りだ。そんな私が先週「会計」という役割をすることが2回あった。ちゃんと計算したはずなのに何故か2回とも集めたお金と支払うお金がズレていた・・。2回目なんてただ3人分のお弁当代を集めただけなのに、それもズレていた。なぜ。その時、私を含め全員が思った「次回から会計は別の人にしよう」

いまだに学校では不得意なことをどうにか底上げしてまんべんなくできるようにする教育になっている気がしてる。でも私は、不得意なことは別に不得意のままでも良いと思うのだ。大事なのは「不得意」を「不得意でなくす」のではなく、自分の「不得意と得意」が何なのかを知ることの方にあると思う。自分の不得意を埋めてくれる人を見つけて、一緒にやる力の方が大人になってからはよっぽど大事だ。

私はデザインのセンスがないので、チラシや写真展のデザインなどは全てデザイナーに依頼をする。グリーンジャーニーでは会計担当を別の人にお願いをしている。だって、私がやるよりはるかに短い時間で、絶対にクオリティの高いものが出来上がることが見えていて、私がやる必要はない。私がやっていたらその倍かかっていた時間に、私が自分の得意な仕事をやったとしたら効率は4倍だ。団体運営をしていると「自分の得意不得意」と「メンバーの得意不得意」をよく見て適切な役割と仕事の配置をすることの大切さを本当によく感じる。

でも講演会なんかをしていると終わった後に暗い顔で「得意なことがないんです・・」という人がいる。私の答えはいつもこうだ。「得意なことって他人との相対評価で誰にも負けないものみたいなハードルの高いものじゃないから。自分の中の適性の話だから」と。表に立って話すよりも裏で事務作業をする方が好き。アイデアを出すのが好き。本や資料を読むのが好き。人と話すのが好き。自分がどのタイプなのかをただ知ること。それは「このタイプではない」という消去法で見つけていくことだってできる。どのタイプかは正直なんだっていい。だけど、自分でもどのタイプかわかっていない人と、わかっている人では、運営する側は仕事の振りやすさが全然違うのだ。

そして私が会計を間違った先週のイベントでは、講師の先生がみんなでやるゲームの中で子どもたちに「聞くこと」「見ること」「話すこと」の大事さを伝えていた。「自分で思っていても声に出さないと周りの人には伝わらないからね。ちゃんと口に出して周りの人にわかってもらって自分のグループを作るんだよ」と。こういう授業こそ学校でやってくれたらいいのになぁと思いながら見ていた。でも、学校にばかり不満を言ったり、期待をしていても何も始まらないので、そんな機会をグリーンジャーニーでこれから作っていくことにした。

実はその先週のイベントはその第一弾だった。こんな授業を子どもたちに受けさせたかった。こんな機会を体験させたかったというものを自分たちで作っていく。第二弾は3月21日に大正時代からやっている老舗の材木屋さん岡崎製材で木について学び、自分で考えて手を動かし端材で作品を作るイベントを開催する。

このイベントシリーズは子どものためのいいながら、そんな時間を子どもの頃に持たなかった自分自身の学びと体験の時間にもなっている。DIYワークショップの定員はあと若干名。もしよろしければご予約はインスタのDMまで。→満席になりました!たくさんのご予約ありがとうございました。

https://www.instagram.com/greenjourney2020/




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?