AcrobatのプリフライトでPDF/X-1aチェック 1/2

※今回はAcrobat DCのProでの作業しました。
インデザインでデータを作成し、PDF/X-1aやPDF/X-4で最後に納品することが多いのですがインデザインでプリフライトチェックをしても、何百ページもあると見逃すことがあります。。。。

で、書き出されたPDF/Xを保険でAcrobatのプリフライトで一括チェックを掛けると少し安心します。
このAcrobatのプリフライト機能について、設定方法をまとめてるサイトがあまりないので、忘備録として残します。。。。

Acrobatの 編集>プリフライト でプリフライトを表示(verによって違うかも)。
プリフライトウィンドウが表示され「ライブラリを管理」を選ぶ。

「プリフライト:ライブラリを管理」ウィンドウが表示され、新規で作る場合は四角に+のアイコンをクリック。
今回はPDF/X-1aのチェックなので、「PDF/X-1aチェック作成」と入力。
下のプロファイルの初期設定については、今回は新規で作るので「空のライブラリ」を選択。
(空のライブラリではなくプロファイルを流用して作ったほうが早いけど、、、)

プリフライト画面に戻るので、オプションから「プロファイルを作成」を選ぶ。
※先ほど入力した「PDF/X-1aチェック作成」選択されていること確認。

プロファイル編集画面に切り替わるので、名前を「PDF/X-1aチェック」と入力。

1.左側「文書」

PDF/X-1aはバージョンが「PDF1.4」なのですが、あとの設定で規格準拠があるので、ここでは設定はしません。

文書

2.「ページ」

ページサイズ・ページ数を設定できますが、汎用性を高くしたいので、ここも設定はなにもしません。

ページ

3.「画像」

ここでは画像の解像度を設定します。
「カラーおよびグレースケール画像の解像度」を300dpi以下は警告がでるようにします。
(解像度がないまま進めることもあるので警告にします)
「ビットマップ画像の解像度」は設定しません。モノクロ二階調の設定らしいのですが、バーコードなどは72dpiでいただくことも多いので設定しません。残り3つは環境に合わせてください。
(OPI画像については、RIPにて低解像度を高解像度に差し替える機能なのですが、透明効果の部分などは上手くいかなかったのですけど、今はどうでしょう?)

画像

4.「カラー」

RGBと特色があった場合エラーが出るようにします。
(PDF/X-1aはRGBが不可なので、PDF/X-1aで書き出したらCMYKになるはずなんですけど、念の為)

カラー

5.「フォント」

フォントが埋め込まれてない場合のみエラーにするため、「フォントが埋め込まれていない」のみエラーにします。

フォント

6.「レンタリング」

設定しません。(場合によっては設定してもいいかも??)

レンタリング

7.「規格準拠」

今回はPDF/X-1a以外をエラーにしたいので、「PDF/X-1a」のみにチェックいれます。

規格準拠

8.「埋め込みファイルの規格準拠」

PDFの中に配置されたPDFのことらしいのですが、今回は設定しません。

埋め込みファイルの規格準拠

9.「規格に変換」

変換されると困るので、なにも設定しません。

規格に変換

10.「埋め込みファイル用の標準規格に変換」

ここも変換されると困るので、なにも設定しません。

埋め込みファイル用の標準規格に変換

ここまでで、PDF/X-1aをチェックするなら完成です。
右下のOKを押します。

11.「プリフライト」チェック

とりあえず、PDF/X-1aとRGB、フォントの埋め込みをチェックしてくれるものは完成しました。
上のプルダウンを「PDF/X-1aチェック作成」にすると、さっき作ったものが表示されるので、PDFを開いて、右下の「解析」ボタンでプリフライトができます。

一括でチェックしたい時はドロップレットを作るのですが、今回長くなりすぎたので、次回にします。
あと、印刷用の場合、濃度が濃くなりすぎるとよくないので、カスタムチェックを追加するようにします。これも次回にします。

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