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劇場版SHIROBAKO(ネタバレなし)


昨年後半にはTVシリーズ再放送(2回目)もありましたが万策尽きる事なく漸くの無事公開となりました。
本来は新宿でライブ参戦の予定だったのですが昨今のあれで延期となったので初日に観に行く事が出来ました。
政府の要請?ナニソレオイシイノ?(笑)
流石に土曜日としてはみなとみらい界隈の人出は格段に少なくて海外の団体観光客に至っては皆無の様でした。
箱は今回もホームの横浜ブルク13でしたが混雑度は幾らか少ないかなと最初は思ったのですが初日でブルク一番の大箱(400席)のスクリーンでしたが7割程度の入りでした。
まぁそこはこの日3度目の上映でしたので外的要因に関係なく特に悪い入りだった訳ではなかったのかも知れません。

ネタバレなし感想

TVシリーズから5年が経ち作中の時間も4年後となっていました。
舞台となる武蔵野アニメーション(ムサニ)もすっかりどころか激変していてデフォルメしたコメディタッチではありますが現実のアニメーション業界の変化にリンクするかの様な幾つかの細かい描写には笑いつつも妙に納得したりとそれが短い時間では無かった事を感じられました。
そう言ったムサニ以外の大きな変化については特に言及されていないので(まぁ何となくは想像が働きますが)別の機会にでも描かれると面白いかも知れませんね。
業界の仕事の流れの部分はTVシリーズで細かく描かれていたので今作では最低限となって「業界もの」と言うよりも「お仕事もの」色がより強くなっていました。
クリエイティブなエンタメ業界の特殊な話の様でもありますが栄枯盛衰の浮き沈みはどの業界の仕事でも変わりはないでしょうし仕事に対する根本的な心構えが大きく違う事はないだろうと思います。
個人個人であっても順風満帆である事の方が稀で壁にぶつかったり迷った時にこそ先達の金言であるとか仲間の存在であるとかが如何に大切なものであるのかを感じられました。
そのアドバイスやヒントを生かして前へ次へと進んで行くのはやっぱり自分次第なんでしょうね。
コミカルな描写を挟みつつ軽妙なテンポで物語は進んで行くのですが終盤の劇中アニメ作品完成の件ではちょっと目頭が熱く・・・いや泣きました。(笑)
情熱だけではどうにもならない事も多いですが情熱がなくては結局何も始まらないのかも知れません。
そして劇中アニメでの拘りの音響が大迫力で凄くて劇場版ならではで一番の観せ(聞かせ)場でした。
序盤にもTVシリーズでもお約束のシーンがありましたけど今回はそこに出番はなかったですね。
アニメ映画で119分となると長尺と言って差し支えない大作だと思いますがそれは情熱の現れでしょうしその時間もあっと言う間でとても楽しむ事が出来ました。
小さな小川が幾重も集まりやがて大河となって一気に海に注ぐかの様な作品でした。