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旭川市議会議員研修会『ハラスメント研修』傍聴後のモヤモヤレポ。

本日(9/5)13時半~15時で行われた議員研修会。傍聴が可能とのことでみてきました。
講師は女性議員・候補者のサポート団体Stand by Women代表で政治分野におけるハラスメントの研究をされている濱田真里さん(https://x.com/hamamariri)。

以前から活動お見掛けしていたので、旭川に直接きて研修をしてくださるとということでとても楽しみに行きました。

で、結果、濱田さんの研修の内容自体はとても分かりやすくよかったのですが、本当に色々モヤモヤして帰ってきたので感想noteをざっくりですが書こうと思いました。以下目次です


ざっくりの所感。なんだかすごくモヤモヤした。

研修のお話の内容はよかったんです。ハラスメントの定義から事例から、改めて整理して捉えなおす感じで。「ハラスメントは個人の感じ方次第だから~~」みたいにいわれがちなところも、(ハラスメントの認定は)必ずしも被害者側の感じ方のみによるものではなく、客観的に捉えたときの一般の平均の認識に照らし合わせてどうか判断されるものですっていうのとかも、きちんと整理されてよかったなと思いました。
ただ、なんだろう。
どこまで議員の人たち(傍聴席の態度でかい有権者含め)響いてんのかな~~~とか、すごく疑問に思いました。なぜそう思うのか、聞いている態度なのかなんなのか分かりませんが。
確かに寝てる議員も3,4人はいて(真ん中の方の列の後ろから2番目の列とか)そういう人たちは論外だし、(傍聴席からみて)手前の方でこしょこしょたまに笑いながら仲間内でのおしゃべりを楽しんでらした2,3人もまじ「は?自分なにしてん」って思いましたけど、じゃあそういうのだけがモヤったかというと違うんだよな~と。

この話をちゃんと自分事として聞いて、机上の空論ではなく自分の身近なこととして振り返って反省し、次につなげようとする人たちがどれくらいいるのか、本当に疑問な感じがした。なんだろ、空気?うまく言い表せないけど。


幕間の絶望のやりとり「あ、それハラスメント(笑)」

傍聴席も人数は多かったけど、、、(10人ちょいはいた)。
議会傍聴あるあるの、権力者なのか有力支持者なのか分からんけど傍聴席にいる人がやけになれなれしく議員に話しかけにいってたり(しかも教えてやってる的な雰囲気?とか?なんだろう上手く言い表せないけど)、そういう会話の中でまさに今回の主題の「ハラスメント」を軽んじるような言動もありました。
軽んじる言動っていうのは、髪を切った、みたいな見た目の変化について言及したひとがいて、それを言われた人とか周りの聞いてた人が「あ、それハラスメントだハラスメント(笑)」みたいな感じで冗談めかして互いに笑い合うみたいな、、、。(もちろんそうやって空気は壊さずでもハラスメントですよねっていう指摘はせめてしたい、みたいな場面もあるとは思うのですがそういう感じの雰囲気ではなく、完全にネタとして揶揄されて消費されてた感じでした…。)あとは、そういうこと言う本人が「あ、これハラスメント(笑)?」みたいに言って「そんなことないですよ」待ちのやりとりとか。ほんと、なんなんだろう、気持ち悪い。
ハラスメントは人格権の侵害の問題と理解をするべき』
っていう話も研修のなかであったし、そうやって日常会話で冗談として消費していくことでハラスメントということばが指している本来の人権侵害行為がすごく軽く見られてしまう、という側面があると思っていて、そういうモヤモヤとか、そうやって冗談として消費する躊躇いを全く感じないのかな、なに学んだんだろっていう言動が普通に直後とかにみられてほんとにがっかり。いやこれあるあるなんだけど。だからこそ絶望も深いんだけど!

”隙自語(隙あれば自分語り)おじさん”のなんもわかってない最後の挨拶

あとは福居議長のさいごの挨拶、ひどかったですね~。
「自分のころは」っていう「隙自語(”隙あらば自分語り”の略称)」がはじまったかと思いきや、

※昔話や自分語りの全てが悪いとは全く思ってないので、「昔はハラスメントとも双方捉えることができなかったことが、現在では認識が変わってよかったよね。」とか、「過去の自分のあれも傷ついてよかったんだと思えた」とかそういう大事な語りに繋がるかなとも思ったので最初はちゃんと聞いてましたけど、この後書くように全然違ったので、もはやそれは不要な自分語り以外の何物でもないだろうっていうことで「隙自語」といってます

「昔自分が議員なりたての頃は会派で新人が毎朝先輩よりもはやくきてコーヒーをサイフォンでおとして準備しておくのが当たり前であって、自分もそれをハラスメントとは思わず、階段を登っていくとはこういうこと、階段を登るのには必要なことだと思っていた」って話と、「加えてそういう風習を敷いてきた先輩たちに対しても自分がいじめらられているという感覚をもったことはなかった」という話。「ちなみに自分のあとは新人が中々入らなかったので自分はそれを8年やったんですけどね」と。(←ここでどっと笑いが起きる。いや何が面白いん。)
ここまで聞いて雲行き怪しくなってきたな~と思えば、続いて「でもいまは、この間うちの会派には5人も新人が入ってきたがそういうことはやっていないし(←ここで(同じ会派と思われる議員たちから)どわっはっはと笑いが起こる。謎。)、
それぞれが配慮のもとやっていて、そうしたことはなくなっているのでいいと思う。
」みたいな所に着地して…。もう地獄かと思いましたね、ええ。
ぜ~~んぜん笑えんし。なんなん!?
結果、学びも自省も特権性の自覚とかもな~~んもないけど、「まあそれぞれ個人で”うまく”やってて、うちはいまそういうハラスメントとかないから大丈夫~~~」みたいなの。本当そういうとこやでとしか言いようがない。その怠慢さがハラスメントをうむんじゃないんですか、何聞いてたんですかと。まじで思いましたね。(みんながどわっと笑ってる間、一生懸命傍聴席で「意味わからん」と首をふっておりました)


旭川の人権意識がやばい件、再認してモヤモヤ

あとはあれですね。メディア旭川の件。
植木議員が質疑応答の時に、「議会内のハラスメントを、”(議会ならば)そういうのはあって当然”」のように書くメディアが実際にあるので、それについてはどう考えるか」という質問を講師の濱田さんにしていた。
まず私の目には「え?そんなメディアあるんやばない?」というような(これはあくまでも私の目にそう見えたという脚食入りで)濱田さんの動揺がみえたのちの、「いまの社会ではもうハラスメントがあって当たり前な場所というのは存在しない、という市民の認識だと思うので、もしそういうメディアの記事が出た際にはそれ相応の読者からの反応などもあるのではないか。とにかくハラスメントはあってはならず、当然ながらハラスメントがあっていい場所などないという認識です」といった回答だった。
いや~~~、そうなんですよ、そうなんです!!!!
まっとうな人権感覚だと本当にその通りだと思うんですけど、実際にそんなこと書いちゃうメディアは旭川にあるし(過去記事参照)、

それに対して特段読者や他社メディア、市民が「これおかしくない?」って声もなかなか上がんないのが旭川という街なんですよ、、、という絶望感を深め(n回目)。。。。

議員だって当たり前にひとりの人間である
議員であることは基本的人権を手放すことを意味しない、
議員の仕事や議会内でのハラスメントやその他権利侵害の問題は、一般企業と同様に対処されるべき

っていう当たり前のはずのことが、なぜか「議員」相手になるとすぽっと抜ける人がまだまだ多いな~と感じるんですよこの街では…。
濱田さんの回答は何ら間違ってないし、本当にその通り!と思いすぎて首もげそうになるくらいうなずいたけど、旭川の現在地があまりに2歩も3歩も遅れをとりすぎていて、それが濱田さんのあのまっとうな「え?そんなメディアあるんやばない?」の反応をみることでより際立って目の前に改めて突き付けられて、心底絶望した(n回目)という話です。

とにかくそんなもやもやでした。
昨今の旭川市議会内のハラスメント問題で話題になったあの議員さんも、ひたすら机に向かってメモを、なんなら講師の濱田さんの顔をみるというよりひたすらメモをとっていた(?)(なにか書いていた)(特に本人がしていたといわれるようなハラスメント行為に似た事例の話の時には特に)ように見えたけど、今日の話をどう受け取ったのか。今後の言動を見ていきたいなと思いました。

以上、議会を見に行くといつもうんざり疲れて帰ってくる宮坂の議員研修会レポートでした

”砂漠”の地、旭川にきてくれた濱田さん、研修会を企画開催してくださった皆さん(小林議員その他みなさん)お疲れ様でした!
モヤモヤもたくさんあったし絶望も深いですが、とにもかくにもやらないことには何も始まらない。今回の研修会が前進の一歩になったことは確実です、本当にありがとうございました!


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