見出し画像

無題

三日間、太陽は一度も昇らないままだった。太陽は本当に消えてしまったようだった。電気は通っていたので灯りをつければ相手の表情や身体の輪郭はどうにか確認できたが、いつも光合成をしていた植物たちは、どうやら太陽を求めてひたすら上へ上へと伸びていっているようだった。私たちは皆、まるで深海の底に立っているみたいだった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?