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tommolowlandのニットを3年間着てみてわかったこと。

3年前の冬、私はショッピングモールで理想のセーターを探して歩き、さまよっていた。当時娘が2歳だったこともあり、「できる限り安い価格」で見つけること、それが最重課題だった。

けれど「こんなセーターが良い」というイメージがしっかりあるのに、どうしても見つからない。これだ!と思って試着してもなんか違う。生地が薄かったり、ちくちくしたり、シルエットが綺麗でなかったり・・。
けれどどこかにあるはずだ、だってインスタで「プチプラ・高見え」って言ってたもん!と週末のたびに買い物に時間を作っては徒労に終わった。

そんな風に時間が過ぎていってもう年末。
理想のセーターにどうしても出会えなかった私は、ふと思い立ってtommolowlandに出向いてみた。
そしてそこで一瞬にして理想のセーターに出会った

その価格は20,000円。自分が想定していた金額よりも2.5から3倍くらい高い
けれど理想のセーター探しに相当な時間を費やすことに嫌気が差していた私。
ここで買わないともう見つからないと言うことがわかっていたので、ついに買ってみることにした。

それまで私は20,000円するセーターを着たことがなかった。
プチプラが台頭し、高見えと言う言葉が一人勝ちしていく中において、いかにプチプラで理想のものを探かということが「価値あること」になってしまっていた。

tommolowlandの紙袋を開ける時、とてもワクワクした。
色もシルエットも最高にすてき。
このセーターを着るだけでとても幸せな気持ちになった。
こんな買い物は久しぶりだった。

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良い洋服というものは、着ていく内にその真価を発するのだということも分かった。
安くてもいい服はある。うん、そうかもしれない。

けれど、やはり価格の裏側にはそれに適した生産工程や原料というものが必ず存在する。
そんなことが年数を重ねれば重ねるほど分かってくる。
そしてそれは口コミやレビューではなく、一度自分で買って着てみることでしか分からない。これが何よりも確かなエビデンスとなる。


件のセーター、今年で3年目になるが、まだまだ現役で大のお気に入りとして使っている。
理由の一つ目は、普段の着用や洗濯(手洗い)ではほぼ型崩れを起こさないということ。3年着た今、たしかに多少くったりしてきたものの、シルエットはきれいなままだ。
またケア(毛玉取りやアイロン)をきちんとしてあげれば、美しい状態に戻る。

また最も重要な理由は、時間ができること
このセーターをとても気に入っているので、他のセーターを探す必要がなくなった。
なので永遠とも思えるショッピングモールでの「理想のセーターに”似た物”探し」をする不毛な時間を排除できたことはとても大きい。
その浮いた時間でnoteを書いたり子供と公園に行ったり、運動した方が、私にとっては理想の時間の使い方だ。

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この類の話は価値観がすごく分かれると思う。
2万円が安い、と感じる方もいるし、高いと思われる方もいるだろう。
また、ショッピング自体に喜びを感じるのなら、各シーズンで毎回違う色やデザインを買い求める、というのもありだと思う。

私が今回トゥモローのセーターに出会って3年着て個人的に学んだことは、
理想のものがあるのに、自分が想定していた価格ではどうしても見つからないというときは、少しだけ価格帯の高いものを探してみるのがありだ、ということ。

具体的に言うと、お財布が許すなら5000円か10,000円、高いものを見てみる。
そうすると案外簡単に見つかったりする。

購入時の出費は確かに大きいと感じるが、その後の探し回る時間や買い直す頻度と言うものを考えると、その10,000円は大きな投資になる気がする。
そして長きに渡って自分自身に心地よさを提供し続けてくれるのだ。

そんな、個人的な気づき。

それでは、仕事いってきます。
良い一日を。


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