文フリ

素人の本のつくりかた

 三度目の文フリがもうすぐ。これまで二度出店し「文フリは儲けのためにやるモンじゃない」ということを痛感した。ならば今回どうするか。

 まず、一人でも多くの人に手にとってもらわなければ。読んでもらえなきゃ意味がない。なにしろわたし無名だし。そうだ、あれやろう。

 百均!

 お客さんとして文フリを訪れたとき、欲しい本がたくさんありすぎてお金が足りなくなった。あの空間は不思議なもので、目についたものを次々と買い求めてしまう。最後に欲しくなった本はなかなかの高価で、数百円しか残ってない自分の財布を見て悔しい想いをした。

 そんな時、百円で買える本があったらついつい買ってしまわないだろうか。じゃあ今回のキャッチコピーはこう。

 余った小銭でもう一冊。

 文フリで本をたくさん買うとワクワクする。いろんな個性の本がある。あのシアワセな購買体験の中に、わたしの本も加えてくれたら…。

 よし決めた。今回は特別な催事のつもりでやってみよう。

 もちろん、本を全品百円にしたところで売れるわけはないので、なるべく品数を増やしてブースを賑やかにしようと思った。と言うわけで、

 まだ中身も完成してないのに表紙だけドンドコ刷ってしまった。これ、こないだ紙の専門店で買ったヤツ。

 余談だけど、今回は印刷も製本も自宅で全部やるつもりで、まずプリンタを顔料インクのプリンタに買い替えた。これまでは染料インクの複合機を使ってたんだけど、なにしろインクが水に弱くてねぇ。お金出して買ってもらうものだし、濡れたら内容溶けちゃうってのを避けたかった。よく考えたらさ、複合機ってコピーもスキャンもできるけど、結局そっちの機能ほぼ使わないの。スペース取るしね。安かったよ。一万円もしないで買えた。コンパクトだしね。

 話を戻して、表紙が先に出来たってことは、中身を表紙のタイトル分だけちゃんと完成させなければカッコつかない。まさに退路を絶った感じ。でもこんだけの種類並べれば、かなり賑やかになるよね!

 それで、今んとこ進捗どうかって言うと、まあ五割くらい。文フリは二週間後。果たして、カタログに載せた七タイトルを無事完成させられるのか?

つづく。

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