家を買う(8) 住みたいエリアの考え方
2019年が始まり、再び物件選びスタート。古路さんにめぼしい物件がないかどうか探して欲しいとお願いした。
ところで、マンションはもちろん吟味したいが、わたしにとってはもうひとつ、吟味したい大事な点があった。それは「住むエリア」のこと。
買い物に便利なエリアに住みたいとか、お洒落なエリアに住みたいとか、考え方は人それぞれだけど、今のわたしにとって、一番大事なのは「災害に強い」ことだった。
昨年秋の胆振東部地震。道内全域がブラックアウトしたことは記憶に新しい。
幸い、わたしが今住んでいるエリアは揺れもたいして強くなく、被害って言ったらそれこそ停電による断水くらいだったんだけど、同じ市内の別の区では液状化が起こって、道路は陥没し、家屋は傾いた。
液状化の起きたエリアは昔は谷で、住宅地にするため埋め立てられたとのこと。埋立地は水を蓄えやすく、揺れが起こると土や砂が下へ、水が上へ分離してしまうんだそう。
高いお金をかけて建てたであろう戸建ての家が何戸も傾いてもう住めない状態。あまりに変わり果てた町並みに驚愕した。
そんな時期に家選びをしてたんだからどうしたって慎重になる。お洒落とか栄えてるとか駅チカとかもうどうでもいいの。安全がいちばん。
もちろん、どこに住んでいたって100%はありえないけど、やれる限りのことはやらないと、と市役所へ。札幌市全区の地震・洪水・津波等のハザードマップが置いてあるので片っ端から貰ってきた(重かった)。
地震関連だけでも予想震度・液状化率・建物全壊率と数種類のマップがあるので全部見るのは大変。最近は豪雨災害もあったりするので河川氾濫にも気をつけないと…と全てのハザードマップを分析して、自分なりに「ここなら住んでもいい」と思えるエリアをいくつかピックアップした。
災害に強い地区はあるんだけど、通勤するのに極端に不便な場所や、ハイソな場所は選べない。全てが完璧なエリアはないのである程度妥協して選んだエリア。だけど、わたしが住みたいエリアにいいマンションがあるかどうかはわからない訳で。
実際、古路さんが紹介してくれるマンションのあるエリアはどちらかと言うと「利便性」重視。「安全性」重視のわたしの考えとは食い違うことが多かった。
もちろん、考えなきゃいけないのはそれだけじゃなくて、予算のことや、タイムリミットのことも考えなければいけなくて、それがストレスになったのか、わたしの体が悲鳴を上げ始めた。
それについては次回。
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