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フランス生活の思い出 -食事編-

皆さん、こんにちは。

年内に帰国を迎え、次にフランスに戻って来る時はドイツへ引っ越す時。
そう、実はここフランスに住むのはもうすぐ終わりなのです。

悲しい、と言う感傷的な気持ちはまるでなく、次へのステップを楽しみにしている状況です。昔から実に風来坊体質なわたし。

たった3年弱ですが、普通の留学生が経験しない様な事を沢山経験したと思います。そう思うととても貴重な体験でした。

パリに憧れて住んだ訳でもなく、パートナーがフランス人と言うこともなく、ただ住んでみたフランス。ここは、何かフランスでの目的やフランス愛、そして結婚などがないと住み続けていくのに(気持ち的に)とても大変だと言う事がわかりました(笑)。とは言え、海外はその人と国との相性も必ずあると思います。そして何よりその国との縁も大きいのです。

本日は人が生活していく上で一番重要な食文化について、振り返ってみたいと思います。

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フランスと言えば、ワイン・チーズ・バターの国。

わたしはフランスの家族と一緒に暮らしていましたが、ワインは毎晩食卓に出て来ていました。とは言え飲まない人もいるし、好きな人もいる。それでもやはりワイン人口は圧倒的に高いと思います。

ちなみにわたしはお酒好きですが、ワインは昔から苦手。試しにお付き合いで3ヶ月程毎日飲んでみましたが、やっぱり好きにはなれなかったのでした。よく言われていましたが、美味しいのを飲んでいないからだよ、と言うのはもう通用しません(笑)。フランス人が認める美味しいワインも、いいワインも、自分が美味しいと思えるワインも飲んだ結果ですから(笑)。
飲めるけど好きではない、が正直な所ですね。

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そしてチーズ。

日本にいた時はあまり好きではなかったのですが、フランスに来てあらビックリ!チーズが大好きになりました。種類も豊富だし、そして何よりフランスはチーズの本場。苦手な種類も勿論ありますが、全体的にはかなりハイレベルだと思います。

写真の様に、大体どこの家庭にもこうしていくつかの種類が買ってあり、食後のデザート前に出て来るのが一般的みたいですね。

わたしは以前、溶けるチーズが苦手だったのですが、なんとチーズが原因であった事が判明! フランスでは大好物になって何度も食べましたが、チーズの味がまるで違いました。

フランスは一般家庭でも普通に作るチーズ料理のラクレット。めちゃくちゃシンプルなのですが、何せチーズが美味しい。このチーズは何?と聞いてみた所、ラクレット用のチーズ・ラクレットと言う名のチーズがあるのだそうです。これはとても美味しかったですね。

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フランスと言えばホームパーティー。

日常からとても盛んに行われていると思います。ロックダウン中も皆さん、結構やっていた様ですし(笑)。

住んでいた家に人がよく集まっていたのもあり、一番経験したのはホームパーティーの数じゃないでしょうか(笑)。これは他の留学生たちにとても羨ましがられた経験です。

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集まって来る方が何かしらお料理を持ち合い、人が沢山集まる日は凄い豪華な食卓になっていました。
しかも毎回毎回、デザートまで手作り。これは文化なのかなぁ。日本だとデザートは買って行ったりしませんか? ここの美味しいのよ!的な。

わたしはホームパーティーを開催するのが大好きなので、日本にいた時に親しい友人をよく招いていましたが、デザートだけは持ち寄っていた記憶があります。オーブン文化と言うのも大きいのでしょうか。

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人が来ている時は少しだけお洒落な感じの盛り付けになったりしますが、実は普段の食卓は凄く地味です。

手抜きの時は思い切り手を抜く、そんな印象があり、クロックムッシュー(ホットサンド)だけの日、ガレットクレープ(でも手作り)にソーセージを巻いただけの日など様々でしたが、これぞ異文化キッチン! しかも一般家庭のキッチンを味わえて知れるのはとても面白い体験でした。

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一番貴重な食事の経験は、家族だけのクリスマスに招いて頂いた事でしょうか。ヨーロッパのクリスマスシーンは大体何処の国も、皆さん家族だけで過ごすのが一般的であり、このシーズンは家族にとっても商売的にも、1年で非常に大きな行事になります。全員がお互いにプレゼントも購入するので、凄い数でした。 

我が家のマダムのお姉さん宅(豪邸)にて開催された時にお邪魔しましたが、お姉さんがお料理上手なのもあって素晴らしかったです。

写真にも写っていますがエスカルゴ、わたしはもう食べないかな(笑)。フランスで何度かトライしましたが、好んで食べないな、と思うお料理でした。基本トライしてみて、駄目だったらもう食べない、と言うタイプ。

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フランスはワイン・チーズ・バターもそうですが、元祖スイーツの国ですね。今はもう東京の方が圧倒的にクォリティが高いと思いますし、パリにパテシエの勉強をしに来てた方もそうおっしゃっていました。

ただ。

とびきり美味しくて美しいスイーツがあるのも事実。
パリは実に沢山のパン屋・ケーキ屋がありますが、日常ではとびきり美味しいスイーツには出会えません。うっかり買ってしまってただ甘いだけで美味しくないと言う経験が何度もありました。

スイーツに関してはこちらで詳しく書いています。

日本にいた時は砂糖を絶ってた時期もある程、あまり興味がなかったスイーツですが、とびきり美味しいケーキを食べたり、フランス式食卓に慣れてしまったのもあり、食後には必ず甘い物を食べる様になりました。

フランスは食後に甘い物を食べる・もしくはエスプレッソなどが一般的で、老若男女、甘い物大好きな方が多いです。

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番外編。

ヨーロッパは野菜・果物が圧倒的に美味しいんです。然程高くないし、味も濃くてしっかりしています。震える程美味しい果物に当たる事もしばしば。日曜日のマルシェ(市場)によく購入しに行っていましたが、スーパーで売っている果物はあまりオススメしません。


味覚は人それぞれですね。

わたしはフレンチ好きですが、星のついたレストランで食べるフレンチ以外はあまり好みじゃない事がわかりました(笑)。特別なレストランで食べるのは美味しいかと思います。

基本的にほぼ全ての料理にバターが使われており、星のないその辺のレストランなどはあまり新鮮ではないお肉が出て来て、レアだと言う事も普通にあります。むしろそっちが普通だと思う。

ワイン・バター・チーズ、そして肉。

それがわたしが感じたフランスでした。

このどれかが好きな方はフランスのキッチンを楽しめるかと思います。
お肉は食べるし好きですが、日本で素晴らしく美味しい物だけで育ってしまった(笑)のと、お肉を欲する機会が少なくなった事、一般的な味付けがあまり好みではない事から食事へのストレスはだいぶ溜まりましたね。

外食は滅多にしませんでしたが、出かける時はアジア系レストランにしか行きませんでした。


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でも、フランスのバターとバケットは本当に!美味しいです。

お料理に使うよりもシンプルにバケットと一緒に食べた方がどちらの美味しさもしみじみ味わえるかと思います。エシレバターが日本で人気の様ですが、バターは安い物でも、どれを食べてもかなり美味しいですよ。

今回食事で心残りがあるとすれば、フランスのロックダウン中に日本へ帰国するのでお目当のケーキが食べれないと言う事。それだけですね。

引っ越しで戻って来た時に食べに行って来ようと思っています。

長くなってしまいました。

フランス生活の思い出、まだ続きます🌹

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