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【FIRE夫】FIRE後の最適な髪型




みなさんはどんな髪型をされているだろうか。

色や長さ、派手めか大人しめかなど、髪型によって何となく本人が目指す方向がわかる気はする。

が、社会人になると自分がしたいヘアスタイルにできない方も多いだろう。

営業や接客業じゃなくても、なんとなく会社や職業の雰囲気に合わせた髪型に落ち着くことが多そうだ。



さて、そんな社会のしがらみから自由になったFIRE夫が、先日また不穏なことを言い出した。


スマホの画像を見せながら言うのである。



「ねね、俺、アフロにしていい?」





アフロか。
なるほど。



良いかと聞かれれば個人的にはどっちでもいい。
が、ここはよく考えるべきところである。


そもそも夫はゲバラかなってくらい顔が濃いのでまあアフロでも違和感はないと思う。

というよりむしろ問題はハマりすぎることの方にあるのだ。


絶対音楽関係の人だと思われると思う。
や、それは別にいいが、
「ご主人は…なにをされてらっしゃるんですか?」って聞かれる回数がめちゃめちゃ増えそうだ。
それどころかアフロなのかパンチパーマなのかわからない感じに仕上がってしまったら、職業を聞いてさえくれないかもしれない。

あらゆる想像が頭をよぎる。その間0.8秒。


私は言った。


「わーいいね!似合いそう!笑笑」


「でしょ?俺絶対似合うと思うんだよね。
せっかく自由の身になったんだから、自由な人しかできないことしたくてさー」


「だよね!うんうん、ハマると思う!
あー…けどそういえばさ。
アフロってシャンプーできんの??」


「シャンプー?…たぶん…できんじゃない?」



説明しよう。




夫は大学時代ドレッドにしていた時期があるのだが、そのときも「社会人になったらできない髪型だし」と言っていたのだ。

たしかにドレッドという髪型自体が社会に不適合ではあるのだが、それ以上に頭から放たれる芳しい匂いが社会的に到底受け入れられないだろうと思われるからだ。

そう、ドレッドはシャンプーが難しい。
アフロも似たような感じなんじゃないかなと私は咄嗟に思ったのだ。




「ちゃんと洗えないのかな…?アフロ」


夫が弱気になって何やら調べ始めた。
そこへすかさずダメ押しの一言を投げかける。


「○○ちゃん(息子)に『パパの髪、なんか臭いっぽい…?だからちょっと抱っこやだ』とか言われたりしないかな…」


夫の顔が曇り、渋い顔をする。


「私はねー、今の髪型スゴイ好きだよ!
なんか清潔感があって素敵なおじさま風だし♪」



必死過ぎないように抑え気味に言ったつもりだがうまく声に乗せられただろうか。



「え、そうお…?まじで?
あーじゃあこのままでいっかー」




よし。


■FIRE後の髪型

→失われた20年の自由を取り戻すかのように手っ取り早く髪型で表現しようとするが、その際は夫が1番避けたい事例を出して冷静に問題点を指摘する必要がある。


自由を手に入れた人は何を言い出すか分からない。

家族の社会的自由を侵害しないよう、適宜会話の調整が必要なのであった。


※調べたらアフロは普通にシャンプーできるらしい。

※ちなみに夫はつい1年前くらいまでは自分で髪を切っていた。セルフカットの道具一式を購入し、鏡の前で器用に切るのだ。回を重ねるごとにどんどん腕を上げ、セミプロみたいな出来栄えであった。

※が、後片付けが面倒なので今は1000円カットに通っている。同じところに息子も通っている。ので、スタンプがあっという間に貯まる。
いやけど1000円カットって本当にすごく流行っててビックリする!
土日は行列ができるが、当然FIRE夫は平日の昼過ぎ、ランニングがてらの来店なのであった。

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