雨のお相手は
なんとなく見過ごせてしまった日々
ゆらり揺れながら
時間が過ぎていくことに
愛おしむこともなく
ゆらり揺れながら
その場の色と同化するように
何百通りの色を作ったもんだ
こんな風に
振り返る旅にでるのは
こんな雨が続くからだ
最近、雨の景色を
より深く感じるようになった
か細く落ちる
斜めに降る
強く打ち付ける
降ったり止んだり
恵みの雨
絶望の雨
それぞれに対応できる装備をしなければ
お相手なんか出来ない
より深く観察して
より深く潜り込んで
こちらが操作しないと
楽しみも奪われてしまう
振り返る旅にでるのは
少しばかり早過ぎるかもしれない
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