貧乏なので株始めました。

「株式投資はお金持ちじゃないとできないんじゃない?」と思ってる方が多いようなんですが、そんなことはないんです。

セミナーで講師が放ったこの一言に、来年で40歳になる私は衝撃を受けました。バブルがはちけて約20年。まだ業界への意識はあの頃のままなのか・・・?!と。
私は何かあったときのために手をつけてはいけない資金を手元に置いておきたいと思って投資を始めました。
景気が悪い、悪い、と言われて「タンス預金」をしている人が話題になった頃です。
余談ですが、義母は空き巣に入られて知らぬ間にタンス預金を失いました。
持っているお金が無くならない保証はどこにもないし、景気が悪い時ほど目に見えるところで運用するべきなのです。

お金がないからこそ資産運用を始めた。

一般の人と呼ばれる人の間に株を買うのが流行ってから数年、市場が非常に安くなってしまったところで少し落ち着いていた2005年に「投資信託は1万円からできる」と聞いて結婚祝いにいただいたなけなしの10万円を証券会社に預けました。
「これは、もう死ぬ・・!というときまで崩してはいけない貯金だと思って生活しよう」
毎月決算型の投資信託に2万円。一般株式に6万円。2万円はプール金。まだNISAなどはない時代でした。
当時、派遣社員だった旦那との間に子供ができて結婚した時に私は投資を始めたのです。お金持ちどころか、貯蓄も他の資産も全くありません。借金もなかったので、プラスもマイナスもまったくない状況。旦那の実家に間借りして生活をしていました。

それから何度も口座の中身は減ったり、減ったり、たまに増えたりを繰り返して自分がパートに出たりして余裕ができたときに少し増額を行ったりして。
「大手企業の株が元本数万円で手に入る」「配当利回りは大事」「株主優待は5万円あればクオカードがもらえるところもある」といったことを学びながら約13年でようやく証券口座の資産総額が50万を超えました。
超ローペースですが「使わないぞ!」という決心は大事なんですね。
※クオカードやお食事券は生活資金としてありがたく使わせていただきました。

日本独自の「株主優待」に心救われる

当時は主に製造業の株を持っていたのですが、リーマンショックで株資産はは少し減りました。それをきっかけに製造系の株をやめて食品系の株に移行してみたり、NISAが出てきたらそちらに乗り換えをしてみたり。
どんな時代になっても「食」は生きていくのに必要不可欠なことなので、皆が「苦しい」という現状では価値が下がったりしないだろうと思ったからです。

当時は貯金の延長のようなかたちで株を持っていたのでチャートの上げ下げだけを気にしていたのですが、当時住んでいた愛知県に由来する企業で食品系の株を、と買った「名糖産業」の株主優待を12月にいただいて子供たちがチョコレートに大喜びしたのを見て「ああ、ここの株を持っていてよかった」と思ったのを覚えています。途中でイオンの株に乗り換えたので今はもう名糖さんの株はもっていないのですが、とても良い思い出です。
現在はイオンの株主優待を自分なりに活用しています。この優待内容が続く限りはよほどのことがなければ手放したりはしないんじゃないかと思います。

画像1

お得なサービスを受けるために、少し出資する感覚。

本当は出資してくれたからサービスで返すのが株主優待だったり配当だったりするものに該当するというツッコミはさておいて。

株主配当は企業の業績によって企業ごとに決められるものなので各社バラバラですが、ある程度下調べをしてから株券を買えば銀行金利より払い戻しが多いです。

例えば、上記にイオンの株を持っていると書きましたが、今年は株主優待のキャッシュバックで3000円、配当で半年に1500円ずつ→合わせて年間3000円の配当をいただいたので現金だけで6000円のバック。私よりも前にイオンの株を買った方は「完全に元が取れてしまった」と仰る方もいますね。
更にイオンラウンジで1日に1回コーヒーとちょっとしたお茶菓子をいただけて、イオンシネマは大人1000円子供800円で映画を観ることができるので、子供たちが「観たい!」といった映画があればちょっとかんばれば一緒に見に行くこともできます。
今でこそ元本20万を超える株に成長しましたが、3年ほど前に私が購入した頃は16万だったので、当時銀行に貯金として16万預けてあったら・・・と考えたら、こちらの株を持っておいてよかった。と痛感しているわけです。だって我が家、生活苦しいですもん。

証券口座はすぐに使える場所にない=使わなくて済む

もしもこれを「貯金用の銀行口座」に入れていたら、金利が低いだけではなく「ちょっと生活苦しいな」と思ったときに簡単に引き出して使ってしまったのではないかと思います。
だったら、定期預金にすればいいじゃないか。というお言葉もあると思うのですが定期預金にしてしまうと本当にお金に困って使いたいと思ったときにすぐ使えない・・・という不安もありました。

証券であれば、本当に困窮したらそれを売って引き出せばいい。ただ、その証券を持っているから享受できる配当や優待は消滅する・・・。
※またいずれ買いなおすことはできるが高額になっているかも
という状態なので、使う前に熟考して思いとどまることができました。

生活していくために、資産運用・投資をする

株式は「投資」です。「投資」とは「将来の利益のために金銭を投入すること」を指します。学資保険も、子供への投資です。お金持ちのためにあるものではありません。

私は「増やす」ことを目的に株を買っているのではなく「減らさないため」に株を運用しています。

私が勉強するために買った様々な本を息子が読んで、自分も株をやってみたいと言い出しました。
彼は「増やすため」に株投資をやってみたいようですが、それには更に「世間の流れを読む」スキルがいるのではないかと思っています。
現在は幸いかなり低額で購入できる優良株が多く、1株あたりの金額が高くなると分割する企業も増えています。そういった会社は、一般の人にも株を持ってもらって多くの人に出資してもらい、認知度を高める役目も担っているのかと感じています。

大人からの目線だけでなく、学生からの視点も楽しみにこのプロジェクトを進めていきたいと思います。

最後まで目を通していただいてありがとうございました。

もしよろしければサポートをお願いいたします! 何か記事になること還元出来たらよいなぁ、と思います。