不登校10

娘が行き渋りを始めた頃からさまざまな情報を得ようと必死だった。
今となっては「?」というものもあるのだが、とりあえず読んで助かったものを挙げていく。

不登校のタイプ


家庭教師キズキ家学
何が起きているのかまったくわからず、暗中模索の中で見つけたもの。
家庭教師をお願いしたわけではなく、参考にしたのは不登校のタイプとその経過(混乱期とか安定期とか)。
そもそも分類というのはキレイに分かれるものではないので、これとこれが当てはまりそうだなぁと思いつつ、とにかくひどかった母子分離不安は大変参考になった。

不登校の統計も出ている中で、我が子だけが超特殊ということはなく、母数が多ければ分類されそれを元に対処法も明示されている。
もちろん、これは混乱していた時期の話。
娘と対話をしていくと、イジメ、担任との信頼関係、お稽古問題、クラス編成、娘自身の特質、教育制度などがあり、十人十色であることもわかってきた。

対応と学校の制度

山崎勝之2022「「不登校」の問題とその解決」門教育大学研究紀要 第37巻 

参考になった論文。山崎先生は心理学者である。データを示しながら社会や学校教育の変遷、不登校の変遷と現状。はたまた私がずっと知りたかった不登校の生まれる過程…「不登校とは、「学校への係留力」マイナス「個人的離脱特性」がマイナスになったときに発生す ることになる。」(pp.33)…が端的に示されていた。
さらには不登校の予後や要因、問題解消への具体的な提言も、いずれも社会科学の方法論を用いて示している。
論文を読む書く機会の多い私だからなのか、かゆいところに手が届く感があった。

親の立場

不登校になって、ありがたいことに私には不登校経験者もいて共感してもらいやすい環境にあった。
それでも、小1という低年齢からの不登校経験者はおらず、「小1 不登校」で検索しまくりブログを読み漁った。でも、どうも私はブログはあまり向いていないらしくて、例えばアメブロも検索して読んだけどもっと過程が知りたい!と思った。
つまり、「わかるわかるー!」という共感ではなく、親の立場で不登校を見たときに情報を得たいというものなのだろう。
どんなパターンでどんな対策をしているのか。それが当てはまらなくても、ヒントは見つかるかもしれない、というものだから感情的な親の想いを綴ったものは読みはするけれど読み物的な感覚だった。

それが解消されたのが、noteだった。ブログ的なものもあるが情報を得やすいツールとして活用している(ついでに私も備忘録書いてる)。
特にありがたかったのがこちら。

最初のうち、ネットで検索をすると母親をはじめとした家族との関係性を指摘するもの、子どもの特質を指摘するものが多く、攻められているとは思わないまでも物足りない。
それよりも知りたいのは不登校になったときのいろは。不登校のタイプはあくまで子ども側。ここにある4つのフェーズは親側目線であることも大変参考になった。

情報収集は、私自身も頭の整理もできる。自分と娘の位置づけもできるし、正解不正解のないものだということを戒めのように感じることができる。

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