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参加リポート「First Step #1 専業主婦後、あなたはどう生きる?」~薄井シンシアさん×森田紘子さんトークショー~

2020年6月21日(日本時間)にオンラインで開催された、薄井シンシアさんのグッドモーニング。記念すべき初回を聴講してみた参加リポートです。
17年間の専業主婦生活を終え、47歳で再就職チャレンジされたシンシアさんが、今一番気になるゲストをお招きしての対談形式のトークショー。

はじめにシンシアさんが「なぜこの企画を開催するのか?」をお話された中で、「あなただから出来たんでしょ」と言われた機会が多かったこと、講演会の後の懇親会が楽しみだったご経験から、この企画が生まれたエピソードをお聞きして、私自身の経験からもこの日に素敵な体験ができる予感を冒頭から感じていました。

今回のゲストは、Financial Timesにシンシアさんと共にフィーチャーされた、ホテル勤務の森田紘子さん。

お二人の記事も目にしていなかった私は、お二人のトークを聞いたり人柄に触れるのも初めて。それにも関わらず、トークショーを聞き終えた後に振り返ると、印象的だったり大切だと感じたポイントがいくつかありました。

●自分なりの想いを持っているか

長期の専業主婦の期間を経た上で、素晴らしいキャリアを築かれたシンシアさん、同じく10年以上の専業主婦によるキャリアのブランク期間を経て、ご自身のキャリアへの新たな一歩を踏み出された森田さん。
そのお二人のトークを聞きつつ書き留めた、私の手元にあるメモを眺めてみると…それぞれのご経験を話される際に、強い想いを感じる場面が多くあったことに気付きました。
「胸が高揚した!」
「転職したい気持ちを抱えながら悶々とした」
「自分の気持ちを確かめたかった」
「誤解やバイアスを感じた」
「本当の意味で理解したかった」
「大きなギャップを感じた」
「腑に落ちる瞬間があった」
これらの言葉を話されていた時のお二人は、本当に素敵でした!
専業主婦だから、ブランク期間だから、というもの囚われずに、「自分ならではの想い」を持つことで、選択した結果による経験そのものが、より活かされるように感じられました。

●座学に限らない実体験とアウトプット

ゲストの森田さんは、シンシアさんが講師を務められた講座の受講生で、その講座内容から紐解かれたシーンもありました。考えながら・話しながら展開されるというその講座について、森田さんがご自身の体験をとてもイキイキとお話されていたのも印象的でした。
その魅力の秘密について考えてみたところ…
「基礎を座学で学ぶ × 社会と関わる体験 = 自分の言葉でのアウトプット」
という組み合わせが重要なのでは?と感じました。
実際にシンシアさんも「〇〇講座」を受けたから「〇〇職」で採用されると思っている人が多くいて、現実とのギャップを感じる、というエピソードもお話されたことから、座学で学ぶだけではない実体験の重要性を、改めて感じた瞬間でした。

●経験に縛られるか、経験を活かすか

会の後半での、参加者からの質問に答えて頂く場面で「迷っている」という主旨の相談へのアドバイスも、とてもシンプルで的確なものでした。
前職がある場合、その経験が重荷となって縛られるか、その経験を活かしていきたいか、という考え方ひとつで、大きくその後が異なるそうです。この視点からの見え方は、本当に個々人のこれまでの経験や環境が大きく影響するだけに、「自分自身で」考えるべきものだとも感じました。また、迷った際のキャリア選択においては「行きたい」より「来て」の方が良い場合も多い、という点も、1つの分かりやすいアドバイスだと感じました。

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●過去に囚われない

この日のトークショーでの大きなキーワードの1つに「過去にとらわれない」という言葉が何度か出てきました。森田さんご自身も、講座を通じてご自身の目線が変わったこと、その結果として「過去の自分の経験からの発想に縛られていたことに気付いた」というお話がありました。
私自身も、シンシアさんの過去の取材記事から受けた印象に囚われていたことに、数週間前に気付きました。いま私が取り組んでいるリポート活動が、その過去を思い返す機会となり、今の自分がシンシアさんから受ける印象との違いに興味を持ったことが、このトークショーに参加した理由でもあります。過去でなはく、今の自分に注目した結果、この日の素晴らしい機会に恵まれています。

●仕事をしなくても生活できる環境に感謝

ある参加者の方からの質問にシンシアさんがお答えになった際の一言が、今の私にとって一番印象的であり、どこか救われたような気持になりました。
その言葉が、
「今の自分が無理して仕事しなくても生活ができる環境は、有難く、感謝していいもの」でした。
駐在帯同の駐妻と呼ばれる立場は、本当に様々な状況があるので、一様に贅沢な環境、という一言では表現できません。その中で今の私は、自分の環境に「感謝している」ものの、それは良いことなのか、仕事せずに甘んじているのか、という疑問が少しありました。でも言っても良いのか、どう表現していいのか、しばらく答えが出ずにいました。
だから、シンシアさんからの「感謝していい」という言葉を聞いた時、私は内心、自分以外の誰かから、この言葉をどこかで求めていたことに気付きました。森田さんのお話にもあった「自分の中で腑に落ちて、自分自身が楽になった瞬間」に少し似てるかもしれません。とてもスッキリして、清々しい気持ちになっています。

●私にとっての、この日のFirst Step

シンシアさんによるこのFirst Step企画は、「色んな環境で活躍する方のFirst Stepを知ることが出来る」という、駐妻経験からの新しいキャリアを考えていきたい私には、とても興味深い企画。その1回目という機会に参加できたことで、他の人の経験を聞くだけでなく、自分の経験と重ねながら考えることができました。また、同じく参加した仲間とも感想を共有できる機会に恵まれたことも、とても嬉しいです。このリポートを書いている時には、まだ手元に届いていませんが、シンシアさんオリジナルの「シンシアチャート」という8項目も、とても気になっています。次回以降のトークショーも今からとても楽しみです。