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たった500円の話

これは私が大学2年生の秋頃の話。
この日の昼休み、私はサークルの集まりで部室に集まっていたのですが友人のA(同学年の女子)が、「家に財布忘れてお昼買えないから、お金貸して欲しい」とお願いしてきたので500円を貸しました。

このあと、Aは何日経ってもお金を返そうとはせずお金を貸してから1ヶ月が経ってしまったので、私はAに思い切って言うことにした。
私「ねえ、大事なこと忘れてない?」
A「何?」
私「私、あなたに先月昼ごはん代で500円渡したの。それをまだ返してもらってない」
A「え?!たった500円でそんな大袈裟にいうの?!」
私はAに強く言われて一気に怯んでしまいました。
このあと、Aは「私がものすごく悪いことしたみたいに言ってきて、おかしい」「めいの価値観が理解できない」とブツクサ言ってはいましたが、後日Aから500円はきちんと返ってきました。

さて。たった500円、と言うAの言い方についてどう思うでしょうか。
Aにお昼を奢ってあげた、という話なら別ですが、私はたとえ10円でも「貸して」と言って借りたものには返す義務が伴うと思っています。
お金を返す義務を果たさない=誠実さに欠けることであり、その人自信の信用を落としてしまうことにつながります。

この件については母が教えてくれましたが、クレジットカードの引き落とし日にちゃんと引き落とせない状態になるとブラックリストに乗って「この人は信頼できません」とレッテルを貼られてしまうということと同じことだそうで、Aのことはもう信頼するなと母に強く言われました。

また、500円は単純に言うとバイトの時給の半分(=30分働いたお給料と同じくらい)ほどなのでその30分働いた分を甘くみるなんてありえないと母は続けました。

大学時代の別の話ではありますが、とある私の友人とランチに行った際、彼女の手持ちがなかったため、私がお金を立て替えたのですが友人は次の日にお金を振り込んでくれました。この時は次会う時でいいのに、と思ってましたが忘れないうちに払うというのが彼女にとっての誠実さだったのだと今は思います。

Aの話に戻りますが、お金を催促した時点で「ごめんなさい」の一言があってもよかったのに、謝らずに逆ギレをされてしまった時点で私はAに対して一気に友情とか気持ちとかそういうものが冷めてしまいました。

やっぱりお金の切れ目は縁の切れ目なのだと思った出来事で、お金の貸し借りの話をするとどうしてもAのことを思い出してしまうというお話でした。

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