マガジンのカバー画像

エッセイまとめ

90
つらつら連ねたエッセイたちです。
運営しているクリエイター

#短歌マガジン

フレーバーの読解

桜の見ごろが1週間くらいしかないなどと発言してしまったが、もうちょっとありました。満開前後を含めると2週間はあるかも。儚さのレッテルを貼りすぎた……桜さん、ごめんね……。 葉桜になりかけているのをみると、桜餅を思い出すのでほっこりしますよね(食い意地) 愛すべきカルディに行ったが最後、何かしらがカゴの中に生まれてしまうので、月1回にとどめておきたい場所です。魅力的すぎるんだ。 ワインはほとんどここで調達するので、いつもふらふら~っとワインのコーナーに向かう。大いなる寄り道付

あたたかいだけでにやけるへんなひと

寒い……寒い……と思いながら過ごし始めて5ヶ月ほど経っただろうか。今日ははじめてその檻から解き放たれたような気がする。あたたかいと見せかけて実は肌寒い、みたいな日に裏切られつづけてきた。冬、長すぎ。冬というか、寒いと思わせる気候、春だろうが秋だろうが長すぎ。ゆるしがたい。暖冬というわりには毎年ふつうに寒いっす、とほんのり抗議しながら年度末を迎えています。 ぶーたれてもしかたがないので、あたたかさを寿ぐ日にしたいと思う。窓を開けても平気な気温であることがうれしくて、なんだかに

猫舌で得したい

無理だとわかっているが、せめてもの願いとして題してしまった。全世界猫舌メンバーズシップのみなさん、生を受けてからいまに至るまで、猫舌でよかった~!と思った瞬間が一度でもあっただろうか。わたしは無い。かなりしっかりと人生を振り返ったが、ひとつとして無い。かなしいことである。 アツアツがおいしい食べ物はアツアツでいただくに限る。冬のお鍋であたたまった絹ごし豆腐がふるふると取り皿に座っている。まだだぞ、いかんぞ、と自分に言い聞かせる。冷めやすそうなちっちゃい白菜の切れ端をいちおう

切り取りテクニック

たぶんあちらとしても、なぜこの人間はこんなにも切り取りという動作が下手なのだろうと不思議がっていると思う。おれはまさに言葉どおり、身を切る痛みに耐えながら、切られやすくなってあげているのに……とうらめしい声が聞こえてくる。ごめんなさい。不器用にもレベルがあって、わたしはなかなかの裾野にたたずんでいるのです。 マジックカットがマジックカットじゃない! というのをよく耳にする。たしかに、「この部分のどこからでも切れます」と豪語するわりにはそれほど切れてくれない袋に、人生でなんど

スーパーで図太さ合戦

それはもうはるか昔から行われてきた、ありとあらゆるスーパーマーケットでの戦い。朝だろうが昼だろうが夕方だろうが関係ない、われわれの食生活の根本を担う場所なのだからみんな本気。バトルロワイヤル。この言葉、これまで使ってきたなかで今が一番しっくりくる。バトルロワイヤル!!!(呪文ではない) よほど客層セレブな高級スーパーでもない限り、求め歩くものはみな同じ、お得さである。とにかく安いのをゲットするべし。 うっかりお高めなところに入ると、なんだか……遅い? 流れというか空気がおだ