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しょうもない日記 #に|初心者マーク

私は初心者マークに全幅の信頼を寄せている。

私が運転免許を取ったのは、一昨年の9月のことだ。
当時大学2年生だったため、講義はほどほどに入っており、それを受けつつ教習所に通うのはなかなか大変だった。
だから、さっさと取って大学と教習所とバイトで埋まる1週間を繰り返すのはやめようと心に決め、無事3ヶ月で免許を手にしたのだ。

まぁ要するに、初心者マークの張り付け義務期間である1年間はすでに経過しているのである。
であるにも拘らず、今日車で40分ほどのところにあるコストコへ行く時に、私はさも当たり前の顔で初心者マークを車に貼り付けたのだ。
だって、1年半ぐらい運転していないペーパードライバーだったんだもん。

「ごめん後ろの人! スピードそんな出せないけど初心者マークだから許してね!」

今日何度か運転しながら口に出した暴論とも言える言葉である。
40kmのところは40kmで、50kmのところは50kmで。
何なら40kmのところを38、9kmぐらいで走ってた瞬間もあった。
それら全てを、「初心者マーク」という魔法のマークで許してもらおうと思ったのだ。

私は初心者マークを貼っておけば全部許してもらえる、という信頼を寄せているのだ。
ただの緑と黄色で色付けられた矢のような形のマークに、私は免罪符的な効力を期待し、免許の初更新がもうすぐやってくる時期になっても車に貼り付けているのだ。

そもそも1年半もお休みしていたドライバーライフを急に再開させたのは、9月に家族で行く予定の北海道で運転してみたい、という何ともアホな夢を抱いたからだった。
その夢を実現するために一番必要なのはドライブテクニックではなくて、やはり初心者マークだと思うので、スーツケースに忘れずに入れようと思う。

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