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自由にだまされない
ブランドバックを買う時、赤が欲しくても失敗のない無難なブラックを選ぶ人が多い。売れ筋が消費者の本当に望んでいるものとは限らない。
というニュアンスの話を最近どこかで読んだ。
食べ物に置き換えてみた。わたしはからあげが世界でいちばん好きである。できることなら毎日食べたいし、毎食だってどんとこい。でも、身体のことを考えるとそれはいけないことだとわかる。(とか言いつつ、2日に1回は食べている)
服だって同じだと思う。金額やコーディネート、TPOとの兼ね合いで選択している。仕事だって、付き合う人だって、飲み会の頻度だって好きに選べるわけではない。自分なりのルールを設けたり、バランスを考えている。自由な気がするけれど、実は自由ではない。
人が集まると、その傾向は顕著に表れるし、更に厳しくなる。誰かがルールを無視した時に過敏に反応する人を見ていると、いつも我慢をしているんだろうなって思ってしまう。
この世の中の「自由に選んでいいよ」と言うのは、「ルールに則って、空気を読んで選んでね」ということなのだと、大人になってわかった。自由に騙されちゃいけない。
じゃあ、自由ってなんだよ!そんなものないじゃん!というわけでもない。それが「好き」なのだと思う。頼まれていなくて何の見返りもなくてもできること。それは、ただ「好き」という気持ちが原動力になっている。だから、「好き」は最強で、「好き」はとても自由だ。
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