インド旅、知っておくとよいこと十ヶ条


インドVISAをオンライン申請する時、詐欺サイトに注意

インドビザをオンラインで申請しようとする人は多いと思うけど、その際は詐欺サイトの存在に注意してほしい。私は実際ひっかかりそうになった。支払いの段階までいって、アメリカドルデ178ドルと書かれていて、やけに高いなと思ったところでようやく気づいた。Google検索で「インド ビザ」と検索したとき、上から2つ目くらいにその詐欺サイトが出てきた。
インドビザを申請しようとしてる人は、「インド ビザ  オンライン申請手順」等と検索して、オンラインでの申請手順を詳細に説明してるサイトから、インドビザの本物サイトに飛ぶのが良いと思う。それか、Googleマップで日本にあるインド大使館のウェブサイトに飛ぶか。で、そこから辿っていけるオンラインビザ申請ページがこちらなので一応貼っておく。https://indianvisaonline.gov.in/  

まずインドが合う人、合わない人がいる

潔癖症や喘息持ち、美容意識の高い人は、インドに来たら発狂してしまうのではないかと思う。インドはかなり汚い、普通の道でも嗅いだことのない悪臭が漂っていることがある。車のクラクションがうるさく、酷い土煙。そして凄い日差し。
インドが合う人は、ハプニング好き、カオス好き、スリル好き、な人かなと思ってる。

少ないと思うけど、初めての海外旅行でインドへ行こうとしてる人がいたら全力で止めたい。まずはタイやカンボジア、ラオスなどに行ってみて、全然大丈夫だったならインドを考えたらいいと思う。インドは、前述の3カ国の10倍くらい汚いと思ってもらうと良い。
インドのレーやラダックなど、かなり北の方とか、ケララなど南の方はマシなので、初めてのインドならそっちの方から始めるのも手。

汚くてもうるさくても、インドはとても刺激的で、人が温かくてパワーに満ちているので、不安なら3泊4日とかの短期にして旅行してみるのもいいと思う。

「ダンネバード(ありがとう)」の使い方

ダンネバードは、ありがとうの意味で知られているけれど、実際には「心から感謝申し上げます」的な、かなり畏まったお礼の言葉。インドで軽い「ありがと」という感じの言葉は存在しない。というのも、インドではお互い助け合うのが当たり前だから、誰かに少し何かしてもらったくらいでは何も言う必要がないから。感謝を表現したいなら、笑顔で首を左右に振るので十分。声に出すとしたら「Thank you」や「thanks」がいい。けど、これもインド人からしたら少し大げさに聞こえる場合があるみたい。
インドでは「友達の間にThank youもsorryも要らない」という考えがあって、親しくなったインド人にThank you と言うと、「言わなくていい」という人がいる。一方でその人自身がThank youを多用する場合は、こちらのThank you も当然に受け入れられるので、まぁ、「人による」というところ。普段から外国人と接する機会が多いインド人はThank youを自身も多用してる傾向があると感じる。

そういう感じで、Thank youですら大げさに感じるインド人がいる中で、ダンネバード(感謝申し上げます)なんて言うと驚かれてしまう。実際、インド人がダンネバードを使ってるのを私は聞いたことがない。

総括すると、
例えばレストランや店を出る時、バスを降りるときなど、相手が仕事としてしていることに対してなら何の感謝の表現もいらない。したいなら、笑顔で首を左右に振れば十分。すると相手も笑顔で首を振ってくれるので良い気持ちになれる。

相手が厚意で何かしてけれたときは Thank youやThanks で十分。インドは地域によって言語が全く異なるため、若い世代にとっては英語が共通言語となってる。だからThank you をインド人も使ってる。

ここぞという場面。例えば何日かホームステイさせてもらった最終日などはダンネバードを言うのも良いと思う。軽い言葉じゃないので、しっかりと気持ちを込めた上で。

体調崩して当たり前。そして腹下しだけではない

私は結構健康な方だと思ってる。日本では風邪もほとんどひかない。だけれども、インドでは必ずといっていいほど、体調を崩してる。1度目のインドでは腸チフスにかかった。今回の旅では重い風邪にかかった。知り合いにはマラリアにかかった人がいるし、犬に噛まれた人もいる。インドで旅行するなら体調を崩すことを前提として、海外旅行保険は必ず入っておくべきだし、常備薬の準備や予防接種もある程度して行った方がいい。

インド人の時間感覚

インド人の時間感覚は日本人とだいぶ異なる。例えば待たされるとき、「1minutes(1分)」と言われたら5分くらいまたされるし、「5minutes」と言われたら10分くらい待たされる。
これがインドと思って、自分も鷹揚と自分の時間を過ごしておく方がいい。自分の時間を過ごしていて逆にインド人を待たせたとしても、文句を言うインド人はあまりいない。

インド人は日本人の百倍フレンドリー

インド人はフレンドリーで親身になってくれる人が多い。だから例えば、道端で人に道を聞くと、「困ったときは電話して」と連絡先を聞かれたり、まぁ特に理由もなく連絡先を聞かれることは日常茶飯事。そういうことがあったとしても、身構える必要はない。
自分が教えてもいいと思うなら連絡先を教えたらいいと思うけど、そうすると事前の断りなく突然にビデオ通話がかかってきたりするので、そういうことは考慮した方がいい。インド人は日本人の百倍、友達や家族と頻繁に電話やビデオ通話をし合うので、悪気がない。

アルコールの入手方法

インドでは、場所によってアルコールを禁止されている町がある。例えばリシケシ(rishikesh)やその以北のいくつかの町、プシュカルなどもそうだったかな。まぁ、そういう所がたくさんある。その場合、レストランでお酒を扱っているところは無いし、公の場で酒を飲むのもNG。ただ、そういう町でも必ず、必ず、アルコールを扱っている店がある。リシケシにも1つだけある。そういう禁じられている町の場合、取扱店の数は本当に少なくて、町に1つとか極小数。だけども「必ず」ある。だから、アルコールが欲しい人は、ただただ聞き込みをすること。女性に聞いても意味無い。インド人女性はほとんどアルコールを飲まないから。
この人飲みそうだな〜という男性グループを見つけて「where is arcohol shop?」と聞けば、グループのうち1人は知ってるだろう。
買いに行くときに注意してほしいのは、女性1人で買いに行くのはなるべくなら避けた方がいいということ。なぜなら、インド人女性は誰一人としてアルコールショップに行かないから。だから女一人で行くとめちゃくちゃ好奇な目で見られる。だから頼める男性がいれば頼むのが吉。

そして同じように、肉類禁止の町もたくさんあるけど、その場合もだいたい町外れには肉屋がある。私がプシュカル(Pushkar)に行ったときは、知り合いとバイクで町外れに鶏肉買いに行って(羊肉も扱ってた)、一般家庭のキッチンでこっそり調理した。禁止されてるからホステルなどの共有キッチンで調理するのはあまりよろしくないみたい。

インドに綺麗なホテルは無いと思え

インドに、日本人が納得できる、文句の付けようのないホテルというのは無いと思った方がいい。ベッドシーツに髪の毛が付いてるからと取り替えてもらっても、また髪の毛が付いてるシーツが来るだけである。トイレに備え付けのバケツはほぼ100パーセントぬめぬめしてる。日本のようなレベルの清潔感を目にしたことがないわけだから、文句を言っても意味が無い。
インドを旅してると「これがインドだよね」と全てを受け入れる感覚が自然と養われる。

インドの露店(雑貨やアクセサリーなど)で何人か聞かれる理由

インドで買い物をしてると、脈絡もなく「where are you from?(出身は)」と聞かれることがよくある。これはなぜかというと、彼らは出身国によってどこまで値下げするか決めるから。だから日本と答えれば、「oh good country(良い国だね)」などと返答があるわけだけど、その心は「お金持ってるね」である。だから値下げ交渉をしても比較的値は下がらない。もし真っ赤な嘘で「ネパールです」(日本人とネパール人は似てるからバレないことが多い)と答えれば、もっと値が下がる。

長距離バスは盛大に遅れることがある(+インドで使える長距離バスアプリ)

ここで言ってるのは、例えば10時間で着くはずのバスが、14時間かかったりするということ。長距離バスの出発時刻が遅れることはほとんどない(むしろ出発時刻は10分くらい何故か早まったりすることがあるから、早めに乗り場に着いておいた方がいい。)。長距離バスの到着がオンタイムだったことは、私は一度もない。だいたい1時間以上は遅れてる。アフマダーバード(Ahmadabad)からムンバイ(Mumbai)へのバスは11時間で着くはずの予定が15時間と、4時間も多くかかった。というのも、インドは予期せぬ渋滞が頻発するから。あと、客の人気を狙って所要時間を短く申告してる会社も多いと思う。
なので、長距離バスに乗った先で飛行機に乗ろうとか、考えている場合は、1日余裕をみておくのが吉。バスで着く日の翌日の航空券にするとか。少なくても10時間は余裕をみるべきだと思う。
長距離バスの予約には「redBus」というアプリが使える。mytripというのもあるけど、レッドバスの方が今のところ扱ってる情報が多い印象。

長距離バス内には、運転手と1~2人のスタッフが乗っているが、英語を話せるスタッフがいることは稀であることにも注意。

鉄道も盛大に遅れることがある(+遅延情報や鉄道チケットの予約に使えるアプリ)

これは有名だから知ってる人も多いかもだけど、インドの電車は、1時間とか2時間とか遅れることがある。乗ろうとして駅に行っても、1時間待たされたりするということ。
ただ、電車はオンタイムに到着する場合も多い。体感的には4回に1回遅れるという感じ。なので、電車に乗った先で飛行機に乗ろうと思ってるなら、まあ1日ずらした方が無難だけど、でなければ少なくても8時間は余裕をみるべき。
私が鉄道チケットの予約に使ってるのは「ixigo train」というアプリ。アプリの中でチケット購入もできるし、ホーム画面の真ん中辺りにある虫眼鏡マーク「Trains By name/No 」というところに自分が乗ろうとしてる電車の番号を入れれば、その電車が今どの駅まで来ていて、何分遅れているのかということをリアルタイムで知ることができる。これがすごく便利。時間を有効に使うために、乗る電車の遅延情報はアプリでチェックするのを強くおすすめする。

ちなみにネットで、満員すぎて電車の屋根にも人が乗ってるような、インドの電車の様子を写真で見るけど、実際にそこまで混んでる電車は私は見たことがない。出入口の手すりにつかまって2,3人はみ出してるのはたまーに見るけど。あと、インド人が言ってたけど、現在のインドの電車の屋根に乗ると、実際には感電死するという。恐ろしい…。

(その他)インド長期旅行のおすすめアプリ

前述の長距離バスと鉄道アプリの他、
・食事系アプリ
「Swiggy」「zomato」。どちらもUberEATSみたいな感じ。Swiggyの方は野菜や牛乳、果物などの食材も配達してもらえる。宿によってはレストランまでかなり距離がある場合があるけど、これらのアプリを使えば最短20分くらいで配達してもらえるし、外の店で食べるより安く済むことが多いのでとてもおすすめ。

・移動系アプリ
「Uver」「ola」ほとんどuverだけで済んでるけど、uverで運転手とのマッチングに時間がかかるときはolaを併用して使ってる。道で普通にタクシーなどを拾う場合の約半額くらいで済む。

・宿泊系アプリ
インドに限らず海外旅行する人なら皆使ってると思う宿泊予約アプリ。私は「Booking.com(ブッキングドットコム)」、「agoda」の2つを使って、比較して選ぶことが多い。だいたいブッキングドットコムだな。今回の旅行で初めて「couchsurfing(カウチサーフィン)」というホームステイ用アプリを使ってみたけど、これはこれでおすすめ。無料で個人宅に泊まらせてもらうというもの。相手のレビューをアプリで見てから宿泊を決められるので、危険な人に会ってしまう確率は少ないと思う。カウチサーフィンは1ヶ月400円の月額会費がかかる。

・メッセージ、通話アプリ
インドではメッセージや通話にほとんどの人が「WhatsApp」というアプリを使ってる。日本でいうLINE。インドに限らず世界で使われてるので知ってる人も多いかと思う。このアプリはインド旅行での連絡手段として必須だと思う。メッセージや通話、ビデオ通話に加えて、アプリ内の機能として現在地の共有(1時間だけ共有する等、時間を決めて共有できる)などもできる。

(追記) ブラックコーヒー好きはインドの店でブラックコーヒーを飲もうとしてはいけない

インドで旨いブラックコーヒーに当たるのは、日本の街角でナイジェリア人とすれ違うくらい確率の低いこと。なのでインドでブラックコーヒーを楽しむことは早々に諦めるのをおすすめする。私が4ヶ月旅して旨いと思ったブラックコーヒーは2ヶ所だけ。詳しくは以前書いたこちらの記事を。
インドのコーヒー事情

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