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古着屋を始める前にしておいて良かったこと

まえに、「古着屋をするときにこれしておけばよかったな〜ってことはありますか?」というご質問があったのですが思いつかなかったので、「これしておいて良かったな」と思うことについてまとめます。

・海外での買い付け旅
・SNS
・人に話す、相談する
・クラウドファンディング
・オンラインショップ開設


海外での買い付け旅

「海外で旅をしている時に古着屋になることを決めた!」という話は他の古着屋さんの話でもたまに聞くので、もしまだ迷いがある方は一度旅してみると良いのかもしれません。

私もそれまではなんとなく、自分のお店を持つなんて素敵だよな〜と思っていたけど、旅に出たのがきっかけで明確な目標となりました。世界にこれだけの服が有り余っているなら自分の感性で救える服がたくさんあると感じて、自分の古着屋を持つことを決意できました。

それと、以前のnote「古着はどこで買い付けているの?」でも書いた通り、私のお店では普段は国内で買い付けを行なっています。国内で買い付けをしていると、ふとした場面で「海外で買い付けはしないのですか?」という質問を受けることがあります。そういった時に、海外での買い付けを経験してみた上で国内での買い付けを選択している理由をきちんとお話しできるのも、海外買い付けを経験しておいて良かったことの一つです。

SNS

これはもう説明する必要もほぼないと思いますが、最初は恥ずかしさがあったり、何を発信したらいいのかとか、フォロワーがなかなか増えないとか、迷うと思います。だけど迷いながらでも自分なりに続けていると、必ず見てくれている人が現れます。

私も古着屋をやるという決心がついてから、服についてのSNS(Twitter)を始めたのですが、自分の発信に共感してくれる人と少しづつ繋がっていけたりして、そういう人を大切に地道に続けていきました。最初は友人などにも教えずひっそりと始めたのでフォロワーも0人からで、開業した時点でも数百人程度でした。ですが最初のお客様になってくださったのはその中の方たちで、とても嬉しかったことを覚えています。

発信するだけでなく、自分と似た考えを持つ人の発信を見ることで世界が広がっていったりもして、Twitterではかけがえのない出会いがたくさんありました。

そしてもう一つ理由があって、表現力の向上です。

言葉でも写真でもなんでもそうですが、頭でなんとなく思っていることを表現するのって想像以上に難しいです。発信をしようとすることで自分の思考がより鮮明になっていきます。今までぼや〜っと曖昧な輪郭で思い描いていたことの具体的な輪郭を見つけ出す作業の中で、自分ってこういうことをしたかったのか!とか、自分でも驚くようなことに気づいたりします。

お店作りは表現することの繰り返しなので、いつか開業したい方にとっては、表現の練習としてもSNSはとても大切だと思います。開業する前からできてコストもほとんどかからないので、地道に育てていくことをおすすめします。

人に話す、相談する

SNSも人に話すことと近いですが、リアルで人と会って話すこともやって良かったな、と思います。

私はもともと自分のことを人に話してこなかったし、そういう場面になってもうまく話せた記憶がありません。だけどお店をやると決めてからお店をはじめるまでは、積極的にお話しに行ってたなって思います。

私のおすすめはこの人なら絶対に応援してくれるだろう、という人にばっかり話を聞いてもらうこと。^^

単純に背中を押してもらえるので勇気になります。

そして「こんなことをしたい」と伝えているうちに、「それならこんなことが協力できるよ!」協力者が現れたりもします。

もちろん中には心配の気持ちから反対意見をしてくれる人もいるので、その意見も大切に聞いて、その心配ごとに対しての解決策を考えていくことも必要な作業かなと思います。実際のピンチは想像を超えてきたりするので、想像できるリスクに対しての解決方法は考えておいて損ないです。

クラウドファンディング

クラウドファンディングをやったときは、これを乗り越えられなかったらお店づくりなんてやっていけないだろうなぁという気持ちで挑戦しました。

クラファンページで自分のプロジェクトのプレゼンをして、賛同してくれた人が支援をしてくれるのですが、資金が集まること意外にも良い面がたくさんあります。

見てくれる人のことを考えたページを作る作業はお店作りにもつながるところがあるし、オープン前からお店のことを知ってくれる人も増えます。クラファンを行う工程の中でたくさんのひとに支えてもらっている実感も湧くので、クラファンが終了した後もより一層がんばらねばという気持ちが続きます。

オンラインショップ開設

こちらももう言うまでもないですが、店舗を持つよりもハードルが低いので、オンラインからスタートしてみると安心です。

私も店舗をオープンさせる数ヶ月前からオンラインショップを始めました。オンラインで販売ができるという基盤があることで、店舗のお客様が少ないときでもオンラインで売り上げをたてていけますからね。

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以上、古着屋をはじめる前にやっておいて良かったことを書いてみました〜。書いてて気づいたのですが、この順番のまま時系列ですね。

買い付けの旅に出て→帰国後SNSを始め→自分の考えを誰かに相談したりして→クラウドファンディングで決意表明→オンラインショップ開設→そして店舗オープン。

という流れでした。

私の場合はお店をやることを決めてからオープンするまでがとても短かったので、その間で集中的に動いてたなと、振り返ってみて思います。


古着屋を目指す方の参考になれば幸いです。


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