私の人としての成り立ちに最も影響力が 強いのは母だ。自分が生まれてから母が 亡くなるまでずっと一緒に暮らしていた。 あからさまでは無いが母は兄より私を 愛していたと思う。その理由が分かった 時は、彼女でもやはり実の子供の方が 可愛いかったのかと驚いたのだが。 (父の事参照) 母は当たり前に厳しかったが、私が やりたい事にはほとんど反対しなかった。 洋服は月に１枚だが本は何冊でも買って もらえて、子供の頃毎月絵本が詰まった 箱がひとつ届くのが楽しみだった。 今で言う絵本のサブ
自分としては母の事を書きたい気持ちが 強いのだが、父の事を先に書かないと 説明的になってしまうので。 父は母に子供の事は任せきりで、私とは あまり接点があったとは言えない。 顔だけはそっくりで、彼が亡くなって 会いに行った際、初めて会った後妻の 母親が私を見て絶句したぐらいなのだ。 硬派・凝り性・短気。ザ昭和の男。 硬派：男のピアスなど以ての外、 サッカーの試合等で選手が抱き合って 喜ぶのも許せない。 凝り性：写真、ステレオ、オープン リール、料理、スキューバダイビング。
私はキモノ(カジュアル路線なので敢えてカタカナ)が大好きで、遊びに行く時は大体着て行くけれど、ふと着始めてどれくらいになるんだろうとメモを探したらそろそろ18年になる。 いつからか漠然と40才ぐらいになったら着物を着てみたいと思う様になっていた。どこの家でも大抵祖母や母が着物を着ていて影響を受ける事が多いと思うのだけど、家族は何故か誰も着なかったし、(父は持っていたけど、着たのは見た事が無かった)お下がりが1枚も無かった。 そんな時、2005年のバースデイに木綿のキモノを誂て
