国内院合格報告とその覚え書き

こんにちは、びっくりです。

題名通りです。
 早稲田大学大学院人間科学研究科の修士課程(2年制)に合格しました。教育コミュニケーション情報科学研究領域というところです。
 とりあえず、合格報告と、ここまで何をしたかということを覚え書きとして残しておきたいなーと思ってエディター画面を開いています。ちなみにざっくりいうと、この文章は「受かると思っていなかった試験をなんか切り抜けてしまった人」の文章です。

まあ余計なことは考えず、早速受験のフローを振り返ってみましょう。
出願から最終合格発表までの日程はこんな感じです。

出願期間:2023年7月20日(木)~7月25日(火)
1次試験合格者発表日:2023年9月15日(金)
2次選考試験日:2023年10月7日(土)
最終合格者発表日:2023年10月20日(金)

早稲田大学大学院人間科学研究科HP 入学試験情報より一部抜粋

 夏休みに出願、秋学期の初め(私の通っている大学は3学期制のため、9月頭から授業開始)に1次(書類)合格発表、約3週間後に2次試験を終え、2週間ほどで結果が出るという流れです。

1次試験

 1次試験は書類選考でした。研究計画書、推薦書、履歴書、成績表、卒業証明書など、各種書類を耳を揃えて郵送します。私は送った書類に一箇所サインを忘れており、急遽書類を送り直すという小さいトラブルも発生しました。危うい。
 1番ネックなのは研究計画書…ですが、正直これは他人が関わらなくとも自分で締め切りに間に合わせることができます。なので、締め切りに対する意識が相当緩くない限りはまあ何とかなる(というか、何とかする)んだろうな、という気持ちです。それよりも、推薦書にかなり神経を持っていかれました。他人に仕事をお願いして、期日までに回収するわけですから、全部自分で何とか辻褄を合わせるわけにもいきません。受験が決まった段階で、推薦書を書いてもらうようにすべきだったと強く思います。

 ちなみにぶっちゃけると私の研究計画書は史上稀に見る駄文であり、研究計画書を印刷した時点ですでにヤケクソになっていました。そもそも1次試験に通るとも思っていませんでした。

1次試験の合格発表

 1次試験で落とされるものだとばかり思っていた私は、合格発表の日に合格発表を見ていませんでした(本当に)。後から自分のメールアドレスに送られてきた「2次試験のお知らせ」というメールで「あれ…?受かった…?」と気がつき、急いでコンビニに走って過去問を印刷しました。
 過去問はHPにありました。過去2年分しか手に入れられませんでしたが、結果的に1年分と少し解いていたら2次試験当日になってしまいました。

2次試験

 2次試験は共通科目、専門科目、それから英語(TOEIC LR,SWの点数が規定点を超えていれば免除)、面接でした。筆記試験は全て論述形式で、それぞれの問われているであろう能力はこんな感じです:

共通科目:資料の読み取り、図表から事実を読み取り、正確に書く能力を問う
専門科目:自らが勉強してきた領域と出題内容から、合理的な発想をする能力、その発想を確実に伝える能力
英語:全文和訳と英作文(英文資料の詳細な意味を汲み取る能力と、自分の意見を正確に英語で伝える能力)
面接:書類では分かりきらなかったところ、出願時から変わっている点などの確認

あくまでも私の感覚です

筆記試験全体については、少なくとも、今までの”受験”で求められている単純な知識量ではなく、IELTS Academicなどの「論理と情報の運用能力」みたいなところを問われている気がしました。もちろん、その分野の基礎的な情報は頭に入れておく必要がありますが、基礎を基礎レベルで確実にしておく、というくらいで、特別発展的なことはしなくてもいいように思いました。
 当時、IELTSの勉強内容と試験で必要とされている能力(資料の読み取り、意見の表明、英作文)が合致していたので、私はひたすらIELTSのライティング練習をしていました。結局、英語のライティングより日本語のライティングの方が上手くなりました。不思議。でも役に立ったからOK。
 あとは嘘をつかないことくらいでしょうか。資料の読み取りで嘘つかない、余計な感想を入れない、知っていることをそのまま書くことをとにかく気をつけていました。多分論文を書くのと同じなんだと思います。この文章と正反対ですね(余計な感想の塊だからね)。ちなみに、共通、専門科目は過去問を1回半解いています。そんなに解けなかった。

 なお英語の筆記についてですが、TOEICのスコアがあまり高くなかったので、英語筆記は免除になりませんでした。もし英語の筆記を無条件でパスしたいということであれば、資格試験の勉強をしっかりしておいても損はないのかな、と思います。お金がかかることなので、何も考えずお勧めできるわけではないですが。

 英語は過去問を2回ほど解きました(+IELTSのライティング、日々英語に慣れるためのトレーニング)。特に英語に関しては、先輩に答案を確認してもらって、フィードバックしていただきました(ありがとうございます!)。

英語のレベルがわからないと感想の精度が悪くなると思うので、私の持っている英語資格を付記しておきます。
IELTSスコア:L7, R6, W6, S6のoverall 6.5
TOEIC :L&R700後半/990、S&Wは300/400です。

資格試験はなるべく早めに取りましょう

 1次の合格発表から2次試験まで、それほど長い時間はなかったのでたくさんの問題は解けませんでした。あと単純にモチベが上がらなかった。ただ言えるのは、院試勉強で大事なのは、回数より質かも…ということです。1つ1つの問題の濃度が高いので、ある程度一つの問題を消化し切らないと問題を解いている意味がなくなってしまう感じがしました。

 最後に面接についてですが、とにかく研究計画書の不明な点について聞かれました。理由は明白で、私の提出した研究計画書がボロボロだったからです。本当に近年稀に見る、大学1年生の私でも提出した書類を見たら泣くレベルのよわよわ計画書です。研究の目的、一体何をしたいのか、研究対象はどこなのか、といったことをメインに聞かれました。
 多分これは答えて正しかったのかな〜と確信のあることは、「わからないことをわからないと言えた」ということでしょうか。質問に対して、自分がちょうど悩んでいることについて聞かれたためどうしても答えらしい答えを言えず、「その点は今ちょうど悩んでいるところで、自分でも正直わからないというのが今言える答えです。正確なお答えはできません、すみません」と素直に白状しました。ここで取り繕ってたら多分支離滅裂なことを言っていたし、きっと落ちていたと思っています。
 2次試験は大体こんなところです。

 これは余談ですが、周りの人は面接の時にはほぼ全員スーツを着ていて、私服参加は私ともう一人くらいしかいなかったのでアウェー感しかありませんでした…。なんでみんなそんなにスーツを着るんだ。
 私は試験の時に変に緊張したくなかったのと、単純にリクルートスーツを持っていなかったので白半袖Tシャツにデニムの長袖シャツ、黒いズボンで試験と面接に行きました。結果論ですが、言えること言えてれば服装関係ないんだと思います。知らんけど。

まとめと謝辞的なもの

 1次の書類選考から2次試験まで、何が必要で、何を問われていて、どのような対策をしたか書いてきました。基本的には未来の自分宛の覚え書きですが、今後の院進勢の参考に少しでもなれば幸いです。
 (正確な返答ができるかどうかは保証しませんが)質問や相談があればコメントやDMでお伺いします。
 私の「研究計画書が書けないんです…」といった愚痴や弱音をを聞いてくださった方々、院進についての情報をくださった方々、そのほか心の支えになってくれた方々、ありがとうございます。多分これからもお世話になります。よろしくお願いします。

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