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サンクコスト健康法

親不知でしばらく運動できなかったのだけど、なんとかジムに行って久々のトレーニングをしたあと、渋谷をうろうろする中で、なんだか体が欲したのか、アサイーバナナスムージーとかいう女子力の高いものを飲んでしまい、その流れのまま寝かせ玄米の弁当を夕飯用に買って帰った。やっぱり体を鍛えると、その苦労を無駄にしたくないという意識が働くのか、食事も意識高い系になるね、っていう典型的すぎる行動を知らず知らずにとっていたわけです。

でもよく考えると、その前の昼飯ラーメンだったよな、とw その分の贖罪ってだけな気もしてきた。

サンクコストっていうファイナンスの言葉がって、日本語では埋没費用と言われるのだけど、「すでに回収が不可能な費用」ってことです。負けが決まっているビジネスなのに、これまでにかけた費用の額がもったいなくて撤退できないみたいな状況に対して、「サンクコストだから損切りして、フラットに今から未来のことを考えるべし。サンクコストは未来の判断に反映させちゃダメ」みたいな文脈で語られがちなわけだけど、そう語られるってことは人間もともと、サンクコスト気にしちゃう性分ってこと。逆手にとって「サンクコストでグッドな意識づけ」ができたほうがイイよなって思う。例えば私、散々下調べして準備していざ明日から長期海外旅行…!みたいな前の晩に突然、行きたくなくなったりするんですねw (誰か共感してくれる人いることを願う) で、サンクコスト気にするな論が過ぎると、「その気持ちを大事にしよう!どうせ旅行代理店に払ったお金は行っても行かなくてもおんなじだ!」ってロジックになる。まあそうかもしんないけど、そこは踏ん張っていってみると、たかが一時の気の迷いだったことが如実に分かるほどの楽しさなわけで。まあ、「つまんない映画は途中で映画館を出るべし」っていうのならわからんでもないし、難しいね。

ただ、体にいいっていうのは明らかなメリットがあるからね。ジムがあんなにえぐかったんだから、その分を無駄にしないように、ここで牛丼ではなく寝かせ玄米だ…!っていう判断は、サンクコスト気にしちゃう心理と、根っこは一緒だと思ったって話です。「あれはあれでサンクコストだから気にせず、パンケーキを食おう」っていう人は、自分の欲望に正直な頭のいい人なのかもしれないけど、後ろ髪ひかれるのであれば、それを手綱だと見立てて、うまくコントロールしたいよね。そんなひとりごと。

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