帰去来1

不可逆な変化について

横浜美術館で開催中の蔡國強(ツァイグオチャン)「帰去来」展に行ってまいりました。

蔡國強ってこんな人。

火薬ドローイングの作品は、今回の横浜美術館展示用に、美術館のその場で制作したもので、制作過程もムービーで流されてたんですが、なんというか、怖いというか哀しげというか、別のものに生まれ変わる時に物事人は破壊を伴わないといけないのかとか、いろいろよぎる動画でした。

あと火薬って、不可逆な変化の象徴だなあとも感じて。創ってる身になって、考えてみると、一発勝負というか、どんな風に仕上がるのかコントロールできる範囲と、それでもできない範囲の同居が、不安と楽しみとが入り混じって、やめられないんだろうなと勝手に憶測していた。「ああ、いい感じで出てるね」っていうセリフがそれを象徴しているよね。

全てをコントロールしようとすると、すべてのコントロールを失う。ゆだねるところをゆだねつつ、不可逆を怖がらないこと、っていうのが、一番でっかいところのメッセージかなと思ったそんな展示でしたというメモ。

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