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金木犀と柿とみかん、柴犬、夕焼け、それぞれのオレンジ

次の思考がふんわりあたまのなかに霧としてかかっていて、今目の前にある本の、文字が、
ぶよぶよに波打っている。

noteを書こう。

おうどん。


外に出てみると日差しはつらいが、
家に入ってくると途端に冷えてシンとする。
木陰がいちばん良い。
どこを見るでもなく見て、
気持ちのいい季節だねぇとつぶやく。

金木犀の木の下にはたくさんのオレンジの粒々が落ちていて、
この間まで緑とオレンジのコントラストで
堂々と香っていた葉はほとんど一色になった。
落ちると、あんまり香らないのね。
と、つぶやく。




柿をたくさんもらった。
ぶよぶよになった濃い色のそれをひとつ、
小さい包丁でゆっくり皮を剥いで、
種を取り除いて、さらに小さく分けて、
どうぞ〜と、お犬に差し出す。
ほとんど液体だから、一瞬にして目の前からなくなる。
わたしも、ゆるい柿の方がすこし好きだな。
と、声に出さずつぶやく。



お犬と虹

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