[連載小説]ギルティア王国大戦記 第32話

8月3日

優駿たちは王国の兵隊を蹴散らした後で、優駿の家に集まった。

寛騎が王宮にいた頃に集めた情報とヘラクレスたちがこちらの世界で集めた情報を元に、作戦会議を開くためだ。

七元帥のメンバーはオウリュウ・セイリュウ・ドラキュラ・イフリート・セイレーン・ノーム・アラクネアであり、いずれも強豪であるが、強さには差があった。

ヘラクレスたちによると、オウリュウとセイリュウは別格だというのだ。

そこで寛騎は、オウリュウとセイリュウを最後に全員で倒すこととし、それ以外の元帥を手分けして倒す作戦を立てた。

優駿・大地・篤司・寛騎・ヘラクレス・スカラベ・ケルベロス・リザードマン・ガルーダ・アンタイオス・ヤタガラス・フェニックス・グリフォン・シロガネは、七元帥の領土へ旅立った。

「アイリスさん、貴斗さん、二人は日本に残り人々を守って下さい。そして時が来たら、例の作戦を実行して下さい。」

寛騎は旅立つ直前、アイリスと貴斗に指示を出した。

8月4日・インド洋ブロック

アラクネアが支配するこの地には、寛騎とグリフォンが赴いていた。

アラクネアは幻術で人々を操り、寛騎にけしかけた。

寛騎はデモンゲルブに変身すると、人々を気絶させ戦いを終わらせた。

間もなくアラクネアの拠点に赴き直接対決に臨むと、苦戦を強いられつつも勝利した。

寛騎は新たなブロックに赴いた。

寛騎の作戦では、早い段階で元帥を倒した者は、苦戦が予想される別ブロックに赴き仲間と助けることになっていた。

そうすることで、最も強力なオウリュウやセイリュウと戦うとき、確実に全員揃うようにするのが狙いだった。

「絶対みんなを助けて勝つ。それが僕の償いだ。」

若干中学三年生の寛騎は、悲壮な決意で戦いに臨んでいた…。

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