[連載小説]ギルティア王国大戦記 第6話

クライの命を受けたクラーケンが、ブッタ国に現れた。

真っ先に立ち向かったのはブラウであった。

ブラウとクラーケンは互角の戦いを繰り広げており、勝負は硬直状態にあった。

そこに、先の戦いで満身創痍のロートが現れた。

傷付きながらも戦うロートに、ブラウの仲間であったケルベロスは心を動かされ、ブラウから離れロートに着いた。

ケルベロスの力を得たロートは、ユナイト3(スリー)にパワーアップした。

ロートはクラーケンを倒し、ブッタ国の領主に認められた。

ギルティア王宮

漁夫の利を狙い失敗したクライが唇を噛んでいると、王国所属の暗殺者・シロガネが近づいてきた。

「クライ様、今度は私が力をお貸ししましょうか?」

するとクライは怒りながら

「必要ないわ!どこの馬の骨ともわからないヤツは信用出来ないもの。」

と返した。

するとブラムがシロガネに近づき協力を求めた。

「ではシロガネ、私に力を貸してもらおう。」

ブラムとシロガネが結託する様を、メザイアが見守っていた。

「あの二人の不穏な動き…。絶対王によからぬことが起きなければいいけど…。」

メザイアは一抹の不安を抱いていた。

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