[連載小説]ギルティア王国大戦記 第12話
ロートが三大将と戦っている間に、ギルティアの配下・スレイプニルがワンダーランドを制圧した。
三大将の撤退を受けて、優駿はスレイプニルを倒そうと動き出したものの、先の戦いのダメージは大きく、よろめいてしまった。
優駿はとあるホテルで、アイリスの手当てを受けた。
「ありがとうアイ。こういうときアイがいてくれるとすごく安心するよ。」
優駿の言葉に、アイは喜びを噛みしめた。
異世界南部・プリズム国
ブラウが領主・ヴァルキリーを倒し、この地を自らの領土とした。
するとヤタガラスが、ワンダーランドの情報をもたらした。
「絶対王の配下を落とす機会など滅多にない。必ず我が領土にしてやる。」
大地は意欲を示した。
ギルティア王宮
「チーム・ロートがこのまま引き下がるとは思えません。私もスレイプニルの元へ赴きましょう。」
シロガネが進言すると
「スレイプニルは絶対王配下でもかなりの手練れ。任せておいてよかろう。」
とブラムが余裕の態度を示した。
「私はシロガネの意見に賛成です。チーム・ロートは侮れません。」
篤司が訴えた。
一通り話を聞いたギルティアは
「ゲルブ、シロガネ、好きにしろ。」
そういうと、篤司とシロガネの出撃を許可した。
ワンダーランド
ある程度回復した優駿は、大地と合流した。
ワンダーランドを取り戻すため、優駿は大地との共闘を受け入れた。
篤司とシロガネはスレイプニルと合流した。
それから程なくして、ロート&ブラウVSゲルブ&シロガネ&スレイプニルの戦いが始まった。
ロートはスレイプニル相手にユナイト4でも苦戦した。
ブラウもまた、一対多では分が悪く、ゲルブとシロガネ相手に苦戦を強いられた。
長引く戦いの末、ブラウがロート側に加勢し、二人の協力でスレイプニルを倒した。
ゲルブとシロガネが撤退した直後、ブラウはワンダーランドを自らの領土にせんと、ロートに戦いを仕掛けてきた。
ロートVSブラウの戦いが激しさを増した頃、ギルティアが現れた。
「やるじゃねえか優駿。この領土はてめえにくれてやる。」
ギルティアはそう告げて去っていった。
ブラウはこれ以上の戦いは無意味と判断し、撤退した。
優駿は戦いの疲れを癒すために、アイリスたちと共に温泉を楽しんだ。
「明坂優駿。他がために迷わず戦う男。アイツは俺の覇道の強い味方になる。」
ギルティアはメザイアに告げた。
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