[連載小説]ギルティア王国大戦記 第5話

異世界東部・ブッタ国

リザードマンを仲間に加えた「チーム・ロート」が到着した。

ほぼ同時に「チーム・ブラウ」も到着した。

ちなみに「チーム・ブラウ」とは、大地の一行のことである。

大地は新たな仲間として、ケルベロス(見た目は三つ首の大型犬)を連れていた。

ケルベロスはかつて、ギルティア王国に属していた。

ブッタ国はまだギルティア王国の侵略を受けておらず、これを好機とみた大地は国を落とそうと考えていた。

「この国の領主に告ぐ。ただいまよりここは我々チーム・ブラウがいただく。」

大地は宣戦布告した。

するとブッタ国領主が現れる前に、優駿が食ってかかった。

「乱暴すぎるぞ大地。まずは話し合いを…。」

優駿が言い終わるより早く、大地は

「どうせ戦いは避けられない。」

と返した。

優駿はロートに、大地はブラウにそれぞれ変身した。

さらにブラウは仲間・ヤタガラス(見た目は三本足のカラス)の力を得た。

結果、第一形態・ユナイトシングルから第二形態・ユナイトダブルに進化した。

ロートも負けじとユナイト2になるが、まるで歯が立たなかった。

すると、ケルベロスがブラウを止めた。

ブラウは納得して引き下がった。

優駿はアイリス、貴斗に介抱されその場を去った。

ブッタ国領主・シャカは優駿を仲間と認め、手当てを施した。

ギルティア王宮

クライはブッタ国に配下・クラーケン軍曹を送り込むと決めた。

「あの国は今ロートやブラウがいるのですよ?」

メザイアが毒づくと、

「あら、だからチャンスなのよ。漁夫の利ってやつよ。」

クライは余裕の態度を見せた。

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