[連載小説]ギルティア王国大戦記 第8話

戦いが終わり、優駿は大地と向かい合った。

「なあ大地、お前はこっちでどれだけの領土を手に入れたんだ?」

「さあな。軽く20はいくんじゃねえか。」

大地は優駿の問いにぶっきらぼうに答えた。

二人のやり取りのあと、アイリスが

「元の世界に戻る方法を知ってるというのは本当なの?」

と大地に尋ねた。

すると大地は

「ギルティア王国を倒しこの世界の全てを俺たちの領土にするしかない。俺はそのために優駿を仲間にするつもりだ。」

と答えた。

いつぞや優駿を襲ったのは、ただの力試しだったのだという。

それから優駿と大地のやり取りが続いた。

「どうだ優駿。仲間になるか。」

「俺は構わないけど大地、一つ聞きたいことがある。お前はアイや先輩をどう思う。」

「戦う力のない連中など足手まといだ。」

「じゃあお前とは組めない。」

結局、優駿と大地は決裂した。

それからほどなくして、ベヒーモスが暴走状態で襲ってきた。

シロガネはベヒーモスに禁呪を施したのだ。

ロートとブラウは立ち向かったものの、弾き飛ばされた。

それでもロートは諦めず立ち上がった。

するとヘラクレス・スカラベ・ケルベロス・リザードマンの力を結集し、ユナイト4(フォー)に進化した。

ロートはベヒーモスを倒し、イスターン国の領主になった。

ブラウは新たな領土を求め去っていった。

ギルティア王宮

「ヤツらチーム・ロートは、俺の目的には有益かもしれない…。」

戦いの一部始終を知ったシロガネはほくそ笑んでいた。

その様子は、メザイアを一層不安にさせた。

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