[長編小説]言霊戦士 エピソード14

第14話 動き出す悪意

太陽、流奈、統真は棚橋に助けられ事なきを得た。

三人は棚橋に、今回のファンタジアが以前までの者と異質であると報告した。

同じ頃、瞬輔はドラゴンファンタジアに変身し、一人の少女に襲いかかった。

少女はラビットファンタジアに変身し応戦すると、ドラゴンファンタジアをなだめた。

「言霊戦士との戦いはつまらなかったのね。だからって八つ当たりはご勘弁よ。」

少女・兎角沙也加(とかく・さやか)は冷静に告げた。

「なんだお前、今日は戦う気なしか。つまんね。」

瞬輔は悪態をついた。

沙也加は穏やかな態度の中に、底知れない悪意を秘めていた。

沙也加の真の力は、次回明らかになる…。のか?

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