[連載小説]ギルティア王国大戦記 第47話

8月21日・日本

ギルトは篤司・寛騎・フェニックス・グリフォンを管理下に置いたことをロートたちに告げると、すぐに帰った。

動揺を隠せない一同であったが、優駿の受け取った通信を公開したことで状況が変わった。

通信は、寛騎が戦いの合間に送ったものであった。

そこには、電波発生装置の位置と設計図が記されていた。

一刻も早く拠点に突入しようという優駿に対し、大地が進言した。

「お前はここの防衛に専念しろ。拠点には俺とシロガネが突入する。」

大地の言葉にアイリスが食って掛かった。

「アンタまだシュンが迷ってると思ってるわけ?」

大地は反論した。

「違う!優駿はギルティアと戦う最後の希望だ。だからここで失うわけにはいかないんだよ。」

すると貴斗が訴えた。

「俺も拠点に連れてってくれ!機械いじり得意だから、電波発生装置ぶっ壊してやる。」

大地は迷ったが、ヤタガラスが貴斗を守ると告げたことで貴斗の同行を許した。

そして大地・貴斗・アンタイオス・ヤタガラス・シロガネは拠点に突入し、残った優駿たちは敵兵阻止に取りかかった。

大地・アンタイオス・シロガネがギルティアと対峙している間、貴斗とヤタガラスは装置の元に急いだ。

「「「ここでお前を倒す!」」」

大地たちが異口同音に宣言した後、ブラウとワイスはギルトに挑んだ。

ギルトはブラウとワイスを管理下に置くと、すでに管理下のゲルブやデモンゲルブも併せてロートの元に送り込んだ。

ロートはかつての仲間との戦いを余儀なくされた…。

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