[連載小説]ギルティア王国大戦記 第29話

異世界西部・エクレア国

「誰が絶対王だって?」

寛騎とブラムの勝利宣言に優駿たちが戦慄していると、ギルティアの声が響いた。

次の瞬間、ギルトの剣がブラムを貫いた。

なぜ生きているのかというブラムの問いに、ギルトは答えた。

「てめえらの企みなんかハナからわかってる。だから俺とメザイアには超回復術をかけておいたんだ。」

事実ギルトだけでなく、メザイアも無事であった。

直後にブラムは息絶えた。

「おいデモンゲルブ、これだけは言っとくぞ。絶対王の椅子は安くねえ。」

ギルトの言葉に寛騎は怖じ気づいた。

それからほどなくして、最終決戦が始まった。

実は一連の戦いの結果、全ての国がロート・ブラウ・ゲルブの3チームあるいは王国のいずれかの領土に決まったのだ。

ここでギルトを倒せば異世界を王国から解放できる。

寛騎の目を覚まさせることも出来るかもしれない。

ロート・ブラウ・ゲルブ・ワイスが一斉にギルトに戦いを挑んだが、ギルトは全員を弾き飛ばした。

激しい戦いの影響で時空の歪みが生じ、そこに優駿・アイリス・貴斗・シロガネ・ヘラクレス・スカラベ・ケルベロス・リザードマン・アンタイオス・ヤタガラス・フェニックス・ガルーダ・グリフォンが吸い込まれた。

一同は、人間たちの世界へと移動していた。

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