[連載小説]ギルティア王国大戦記 第24話

異世界東部・フォレスティア国

再び攻めてきたクライに対し、ロート・ワイス・メザイアの三人がかりで立ち向かった。

三人は持てる力の全てを振り絞った。

異世界南部・ニューズィ国

ブラウがシンの元配下・キリン軍曹と戦っていた。

ギルティア王宮

篤司はブラムに迫っていた。

「いい加減寛騎の行方を教えてくれないか?さもなくばこれ以上の契約はない!」

ブラムは開き直った。

「そんなもの最初から知らない。たとえ知っていたとしても、ブラウと結託するような裏切り者に話すつもりはない。」

ゲルブとブラムは決裂し、戦いになった。

ブラムが圧倒的であり、ゲルブは撤退を余儀なくされたものの、一矢報いることに成功した。

ブラムの持つ情報を引き出し、寛騎が王宮最深部に幽閉されていることを突き止めたのだ。

「やはりブラムは寛騎の行方を知っていたか。あとはどうやって乗り込むか考えるだけだな。」

篤司は希望を見出だした。

異世界南部・ニューズィ国

ブラウはキリンを倒し、この国を領土にした。

そこに篤司が合流した。

篤司はブラムと決裂したことや、寛騎の行方をつかんだことを話した。

大地と篤司は王宮最深部への突入作戦を考え始めた。

異世界東部・フォレスティア国

ロートたちはついにクライを倒した。

すると満身創痍のクライから、その身体を突き破るようにギルティアが現れた。

ギルティアはクライの力を取り込み進化していた。

ギルティアは優駿たちの眼前で、暗闇戦騎王ギルト(くらやみせんきおう・ぎると)に変身すると、一瞬でクライを葬った。

ギルティアはクライの行いを、メザイアを傷付けるものと断じた。

事実クライとの戦いでメザイアはダメージを負っていた。

優駿はギルティアに告げた。

「俺はお前の仲間になるつもりはない。お前は理不尽な暴力を否定するといったけど、俺にはお前のやってることが理不尽な暴力だと思うから。」

ギルティアは優駿に預言した。

「俺とてめえは似た者同士。今は平行線でも、必ず交わる時が来る。」

ギルティアはメザイアを連れて去っていった。

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