[連載小説]ギルティア王国大戦記 第14話

優駿はフレスベルグの毒に倒れたシロガネを、懸命に治療した。

一方フレスベルグとの戦いは貴斗、ヘラクレス、スカラベ、ケルベロス、リザードマンに任せられ、アイリスは傷付いた者の手当てに奮闘していた。

しびれを切らしたヘラクレスは、優駿を迎えようと彼の元に急いだ。

「おいロート、仲間たちはいいのか?」

シロガネが問うと、優駿は

「アイツらなら大丈夫!俺がお前を治すまで絶対持ちこたえるよ。」

と答えた。

それを聞いたヘラクレスは、優駿の期待に応えようと戦いの場に戻った。

そして遂に、シロガネが回復、優駿と共に合流した。

優駿はロートに変身。

同時にシロガネは、新たな力で白銀戦騎ワイス(はくぎんせんき・わいす)に変身した。

ロートとワイスのコンビネーションでフレスベルグを倒し、エンゼル国はチーム・ロートの領土になった。

「聞いているかクライ?俺は必ず貴様を倒す!」

シロガネの宣戦布告に、クライは唇を噛んだ。

シロガネはチーム・ロートの一員として力になると約束し、去っていった。

ギルティア王宮

シンがメザイアと二人きりになった。

「絶対妃、貴女がシロガネにクライのことを漏らしたのは知っていますぞ。王国を瓦解させるようなマネをして、絶対王に謀反を起こそうというのですか?」

シンに問い詰められたメザイアは

「私は王国にとっての不安要素を取り除いただけです。絶対王への忠誠心は、貴方も私も同じです。」

と余裕の態度で答えた。

それからシンはメザイアに、次の作戦への協力を依頼した。

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