[連載小説]ギルティア王国大戦記 第9話

ギルティア王宮

シロガネはシンに声を掛けられていた。

シロガネはシンの作戦に協力すると約束した。

メザイアは一層不安を募らせていった…。

異世界北部・ノースウェー国

シンはヒッポグリフ軍曹を送り、侵略に乗り出した。

ヒッポグリフはシロガネの知恵を得て動き、瞬く間に国を落とした。

シンはシロガネの手腕を高く評価した。

「このままシロガネには邪魔なチームを潰してもらいたいものだ…。」

シンは呟いた。

異世界東部・アンダンテ国

チーム・ロートが降り立ったこの国は、女王アリシアが治める平和な国であった。

ギルティア王国の侵略がないと優駿たちが安堵したのもつかの間、クライの配下・トラロック軍曹が攻めてきた。

優駿はロート・ユナイト4に変身し、トラロックが連れてきたユーザイ兵やジューザイ伍長を倒したが、肝心のトラロックは逃がしてしまった。

戦いの後、優駿は疲労で倒れてしまった。

優駿はアリシアに手厚く看病された。

それからアイリスや貴斗は手厚くもてなされた。

アイリスはせっかくのごちそうを優駿に持っていこうとしたが、すでにアリシアが運んでいた。

「今日はありがとうございました優駿さま。」

アリシアの感謝の言葉に、優駿はまんざらでもない様子であった。

「なによシュンったらデレデレしちゃって!」

アイリスは優駿がアリシアと仲良くするのが面白くなかった。

ギルティア王宮

シロガネはクライに近づくと

「今こそチーム・ロートを潰すチャンスですよ。」

と耳打ちした。

クライは

「アンタに言われなくてもわかってるわよ!だいたいアンタ今シンについてるんじゃないの?」

と毒づいた。

シロガネは

「邪魔なチームの壊滅は、シン様にも好都合なのですよ。」

と返した。

異世界南部・サウザー国

ゲルブは領主を倒し、領土を得てブラムに献上し、見返りで報酬を得ていた。

篤司とブラムのやり取りは、もはや両者にとってルーチンワークのようなものと化しており、二人はただ淡々と済ませていた。

篤司はブラムから情報を得られないことに焦りを募らせ、フェニックスになだめられていた。

するともう一人の仲間・ガルーダ(見た目はプリチーなハヤブサ)が現れた。

「彼は王宮にいるとみて間違いない。」

篤司は冷静さを取り戻し静かに呟いた。

「あとはアイツの懐に飛び込むだけか…。」

翌日・アンダンテ国

トラロックが再び攻めてきた。

優駿は未だ回復しておらず、ヘラクレス・スカラベ・ケルベロス・リザードマンが中心となって立ち向かった。

すると貴斗も剣を手に参戦した。

剣道の心得があった貴斗は、意外にも奮闘した。

優駿のことも戦いのことも見守るしか出来ないアイリスは、何もかもが面白くなかった。

「あの娘は使えるわね…。」

アイリスはクライの標的にされていた…。

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